名古屋の超都心型ランニングスポットである「久屋大通公園」。公園全体の大リニューアル計画が本格始動したのは2013年のこと。その整備事業者と実施概要が、12日の公開プレゼンテーションを経て昨日発表されました。果たしてランナーにとってメリットはあるのでしょうか。
名古屋市が発表した「久屋大通公園(北エリア・テレビ塔エリア)整備運営事業提案の選定結果」によると、事業者は三井不動産を代表とするグループ(他に大成建設、日建設計、岩間造園)に決定。
三菱地所、電通、竹中工務店、大丸松坂屋百貨店などそうそうたる企業を揃えたグループは次点に終わり、あえなく敗退・・・。末端の下請けにしっかりコンペ費が支払われるよう祈るばかりです。
さて、肝心なのは計画の内容です。採用された案の全体コンセプトは以下のとおり。
久屋大通公園を名古屋の「サステナブルな発展を底支えするインフラ」へと再生し、日本最大のPark-PFI事業にふさわしい、発信力のある公園を創出します。
・市内へ人の流れを誘引する「観光拠点としての公園」へ
・市民に愛され、市民が誇りに思える「世界に冠たる公園」へ
・365日いつでも誰にとっても利用効果の高い「多目的な公園」へ
・地域全体の魅力が向上し、地域を活性させる「賑わいのハブとなる公園」へ
抽象的で今ひとつよくわかりません。具体的な内容はこれから詰めていくと思われますが、一部のイメージパースは公開されています。 まずは1枚目。
「もちの木広場上からテレビ塔を臨む」というキャプションがついたパースです。中央に見えるのは約100mにおよぶ「水盤」で、冬季はスケートリンクになるのだとか。左右に飲食店などの商業施設も見えます。
2枚目は外堀通からテレビ塔を臨んだシーン。グラウンドでしょうか、芝生で子どもたちがサッカーに興じています。
ということは、現在結婚式などでも使われる美しい並木道(南京広場)をつぶしてしまうのでしょうか。
ランナー目線でもっとも気になるのは、公園を大きく分断している「広小路通」と「錦通」の部分。 「桜通」に架かっている「セントラルブリッジ(歩道橋)」のように、この2箇所にも歩道橋が架かればノンストップで走れるランニングコースが都会のど真ん中に出現することに。人々の回遊性もアップして、よりにぎわいを創出するのではないでしょうか。
いずれにしても、長らく再開発が進まなかった栄エリアが活性化するのは大歓迎ですね。