田舎のレースの計測ミスが全国ネットのニュースに。

愛知県一色町で開催された「一色マラソン大会」において、コース(ハーフマラソン)の距離が720m短かったことが判明。完走者に町長名で謝罪文が送られたうえ、参加料の返還も検討しているということです。このニュースを聞いて私が驚いたのは距離が短かったことではなく、朝ズバ!のみのもんたが取り上げるほどの“大事件”に発展してしまったことです。

地方の田舎町で開催されるマラソン大会では、「距離が怪しいな」と感じることが「よく」とはいいませんがたま~にあります。しかし、大方の市民ランナーは「しょうがねえな」、ぐらいの感覚でスルーすることが多いもの(信用は失墜しますが)。

今回の「一色マラソン大会」もどちらかというと田舎のほのぼの系大会であり、ましてや陸連公認大会でもありません。普通なら市民ランナーの間では「よくある話」として片付けられるネタですが、なぜか全国ネットで報道されるという一大事になってしまいました。

間違えた距離が720mと長かったこともあると思いますが、ここまで叩かれるとは、ちょっと一色町が気の毒な気がしないでもありません。

今回は「参加料の返還(決定ではない)」という事態に発展しそうですからより深刻です。 今後、ランニングブームにより大小さまざまなマラソン大会が生まれることが予想されます。

新規大会開催を考えている人、あるいは既存大会の担当者は、この“一色事件”を教訓により良い大会づくりに努めて欲しいと思います。 ちなみに私は「距離が怪しいな」と感じた大会には改善されるまで二度と出場しません。

なぜならレース出場の最大の目的は「現時点の自分の実力(走力)を知ること」であり、タイムこそが練習の成果をはかる唯一の指標であると考えるからです。ひらたくいうと、距離が怪しいと「走る気が萎える」からです。

「一色マラソン大会」の場合、この過ちをバネに距離もキッチリ正確な素晴らしい大会に生まれかわってくれることでしょう。叱咤激励を込めて、来シーズンの出場リストに加えたいと思います。