「アクトス6時間リレーマラソン2008 in ナゴヤドーム」を体験取材してきました。一般的なロードレースとは異なり、1人~10人までのチームがたすきをつなぎ、「42.195kmのタイム」または「6時間の周回数」を競う大会です。
まずは受付でナンバーカードを受け取りドーム内へ。グラウンドには各種ショップや食べ物屋台、イベントステージなどが設けられにぎやかな雰囲気。
エントリーしたのは「6時間ソロの部」。スタートは10時ジャスト。「ドーム内」「屋外駐車場」「 ドーム外周路」の3エリアから構成される1周2kmの特設コースをひたすらぐるぐる走ります。
駐車場エリアでは直射日光と照り返しがきつく、汗が噴き出してきました。給水ポイントは1ヵ所(つまり2kmごと)。水とスポーツドリンクが選べます。バナナなどの給食はありませんでした。
シーズン前のロング走がわりに6時間を休みながらゆっくり楽しむ(目標50km)、というのが今回のテーマ。ところが、思わぬ障壁が立ちはだかりました。それはリレーゾーン(たすきを受け渡すエリア)の無法地帯っぷり。
ルール説明が徹底されておらず、事前に用紙すら配られなかったのでちょっと嫌な予感はしていました。 やはりというべきかリレーゾーンは大混乱。人があふれかえり、コースは局地的に2人並走するのがやっとぐらいの狭さになっていました。
それだけならまだいいんですが、立ち止まっている人、逆走してくる人、横切る人、おまけにみんなトップスピードでビュンビュン駆け抜けますから危険極まりない状態に。このエリアを抜けるときはかなりのストレスと恐怖を強いられました。
今回初めて「時間走」によるレースを体験しましたが、痛感したのはモチベーション維持の難しさ。10kmレースやフルマラソンなど通常のレースであれば、苦しくても頑張ればゴールが近づいてきます。ところが時間走の場合「周回数」という目標はあるものの、極限の筋疲労や関節痛を我慢してまで走りきる強いモチベーションには(私の場合)なり得ませんでした。
ということで、3時間(約30km)で心が折れ早々に競技終了。要はリタイアです。やはりリレーマラソンの周回コースを一人で走り続けるのは、相当な精神力が必要だということがわかりました。