参加申込者数26万人を集めた「東京マラソン2009」。当選すればまさにプラチナチケット。それだけに「不正」がまかりとおることのないよう、運営にあたっては厳正に対処して欲しいと思います。というのも、前回2008年大会でとんでもない不正出場が発覚したからです。 ※写真と本文は一切関係ありません。
その「不正出場」とはご存じの方も多いと思いますが、ナンバーカード(ゼッケン)をカラーコピーで複製し、レースに参加した輩がいたというもの。 なぜ発覚したかというと・・・
東京マラソンでは「オールスポーツ」という会社がコース上にカメラマンを配してランナーを撮影します。その写真は後日、同社のホームページ上に掲載され、気に入ったら購入できるシステムになっています。
ゼッケンナンバーを入力すれば該当選手の写真がズラズラと表示される仕組みなのですが、なんとまったく同じナンバーの人物が2人いることが奇跡的に“発見”されたのです。発覚当時は某掲示板でプチ祭りになりました。
で、そのうち1人のシューズにタイム計測用のチップが装着されていなかったため、“カラーコピー不正出場疑惑”がますます深まったというわけです。 このように不正出場してもタイム計測はされませんし、記録証ももらえません。
それでも東京の街を駆け抜け、エイドで飲み食いし、フィニッシュ会場ではいろんな記念品をタダでもらっている可能性があるのです。 抽選に外れて悔しい思いをしている人にとって、このような行為は許されないことでしょう。
もしかしたら露見していないだけで、“カラーコピーランナー”はもっといたかもしれません。コピーさせた者も同罪であることはいわずもがなです。 こうした不正出場者を“摘発”することはじゅうぶん可能です。
ランナーはシューズに計測用のチップを付けていますから、付けていないランナーは限りなく怪しいというわけです。ただ、これだけでは「付け忘れ」や「途中で外れた」などの可能性がゼロではないので“現行犯逮捕”というわけにはいきません。
そこで、チップを付けていない怪しいランナーがいた場合、すぐナンバーカードに不審な点がないかチェック。それでも判断しかねる場合はナンバーから走行データを確認し、今どのあたりを走っているのか見当をつけます。
たとえばデータ上では30km地点を過ぎているはずなのに、怪しいランナーがまだ10km地点にいれば、「同じナンバーのランナーがコース上に2人存在している」という状況を指し示す証拠としてはじゅうぶん。
審判の判断で、事情聴取のため競技中止させても差し支えないと思いますがどうでしょう。 2009年大会もこのような輩が現れる可能性が大いにあります。本人は罪の意識はなく面白半分かもしれませんが、抽選に漏れた22万5千人にとっては非常に腹立たしい行為となります。
運営側も先手先手を打って、このような不正がはびこらないよう厳格かつ厳正に大会運営に臨んで欲しいと願うばかりです。