先週ついにGetしたNike+SportBand(ナイキプラススポーツバンド)。その使い心地や、Nike+iPodとの相違点を中心にまとめてみましたのでご覧ください。
Nike+SportBandは購入後、セッティングとチャージを済ませないと使用できません。まず最初にすべきことは、Nike+公式サイトから「Nike+Utility」(いわゆるiTunesに代わるもの)をダウンロード(Support→DOWNLOADS→Mac or Windows)することです。
Utilityのダウンロードが完了したら、スポーツバンドの本体「Nike+ SportBand Link」をパソコンのUSBポートに接続します。すると自動的に「Nike+Utility」ソフトが立ち上がりますから、画面右下の「i」をクリックして距離単位や体重を設定。あとは本体の充電が完了するまで待機です。
まだNike+メンバーでない方はメンバー登録します。すでにNike+iPodを使用されている方は、新たに登録する必要はありません。充電が完了したら本体をUSBポートから抜いてバンドに装着。これでスタンバイOK。センサーはNike+iPodのものとまったく同じです。
走り出す前に、まずは本体の大きなボタン(レコードボタン)を3秒ほど長押ししてセンサーとリンクさせます。シューズアイコンの点滅が終了すればリンク完了。ここで慌てて走ってはいけません! 本体とセンサーのリンクを確認したら、もう一度レコードボタンを1回だけプチっと押します。
画面下部のラインアイコンが動き出したら計測開始の合図。元気よく走り始めましょう! バンドを手首に装着するには少し慣れが必要ですが、素材がキメの細かいポリウレタンなのでフィット感はソフト。画面の視認性は良くもなく悪くもなくといったところ。下の写真はバンド留め具部分の表側。
本体部分の厚みはこんな感じ。
写真ではゴツく見えますが、実際はそれほど気になりません。本体の大きさも単4電池よりもコンパクトです。
バックライトが付いていないので、夕方以降は走りながら数値を確認するのはかなり難しいでしょう。もちろん音声サポートもありませんので、距離やペースを確認するためにはストップを余儀なくされます。 本体横についているボタン(トグルボタン)を押すと、走行中に「ペース」「距離」「消費カロリー」「経過時間」にアクセスできます。
計測中以外は普通に時計として使えるのですが、計測中はなぜか現在時を表示することができません。長距離の練習時などで現在時間が気になる人は、別に時計を持って走る必要があります。 スポーツバンドでもっとも便利だと思ったのは、一時停止・再開がワンタッチでできること。
Nike+iPodの場合はいちいちホイールメニューから選ばなければならなかったので、信号待ちでもついついそのままにしていました。スポーツバンドの場合は信号待ちごとにストレスなくこまめに一時停止・再開できますから、距離・時間ともにより正確なトレーニングが実施できると思います。
Nike+SportBandは、バンドを使わなくても本体だけで機能します。場合によっては本体だけをランニング用ウェストバックやポケットに入れて走ることも可能。ただしUSBの端子部分がむき出しになりますので破損の恐れがあります。
もうひとつ、スポーツバンドの特長として「防水」性能の高さがあげられます。防水等級「IPX7」ですから、土砂降りの日に使っても問題ありません(何かあっても責任は負えませんが)。
走り終えたら再びレコードボタンを3秒ぐらい長押し。これでワークアウトを終了できます。本体をパソコンのUSBポートに挿すと自動的にUtilityが立ち上がり、Nike+公式サイトにデータを送ってくれます。すべて勝手にやってくれますから、特に操作する必要はありません。「Nike+iPod」の過去データと何の問題もなく合算されました。
さて、たいへん気軽にNike+のサービスを享受できる「Nike+SportBand」。今までiPod nanoの購入がネックになっていた人にとってはまさに画期的な商品だといえるでしょう。しかし私は、これからNike+を使ってランニングを始めたいという方には、あえて「Nike+iPod」をお勧めします。
なぜならNike+の面白さは、なんといっても「音声によるコーチング」だと思うからです。距離・時間・カロリーで設定する任意のワークアウトプログラムが楽しめるのも「Nike+iPod」だけです(残念ながらスポーツバンドにワークアウトプログラム機能はありませんでした)。
もっとも「Nike+iPod」の場合、アームバンドを装着したりiTunesを開いたり、なにかと面倒なことは事実です。ですから「どちらが優れている」ということを言うつもりはありません個人の使用スタイルや好みで、総合的に判断して選べばいいのではないでしょうか。
ちなみに私は、普段の練習時は「Nike+iPod」、レースでは「Nike+SportBand」を使用するつもりです。いずれにしてもランニングの楽しさが倍増しますから、未体験の方はぜひ試してみてください。
あ、それと注意がひとつ。スポーツバンドに付いている取説らしきものは、デザイン優先過ぎてまったく役に立ちません。どうすればいいのか途方に暮れるユーザーが多いと思います。詳しい説明書(PDFファイル)が公式サイトからダウンロードできますので、まずは一読してからセッティングを開始することをおすすめします。