神戸マラソンの一件が誰も損しないハッピーエンドに。

神戸マラソンの「当選メール誤送信」事件。主催者がいったいどのような対応をとるか固唾を呑んで見守っていたところ、なんと「該当者全員当選扱い」というアッパレな対処で華麗に幕を引きました。 kobezokuhou.jpg 私が予想した対応は、最悪が「HP上にお詫び文を掲載して終了」、最良が「誤送信該当者は次回大会で優先出場権を得られる」というもの。しかし主催者はそれを上回る「全員当選」という最上級な対応を繰り出してきました。 ここで気になるのが当選メール誤送信の「該当者数」。各社報道によると、その数は5,365人とのこと。ここに“本物”の当選者数23,301人を足すと28,666人となり、予定定員数20,000人を大きく上回ります。 すでにキャンセルを見越して3,300人余分に当選者に加えていることはひとまずおいといて、実際の正式参加者(会場に足を運ぶ人)は何人に落ち着くのでしょうか。 ひとつの目安となるのが「大阪マラソン」のケース。定員3万人の同大会、実際の当選者数はわかりませんが、じつに14%もの人が未入金で参加資格を失いました。かなりの数字です。 この14%という数字を神戸にあてはめると、28,666人の14%ですからなんと4,013人にのぼります。28,666人ー4,013人=24,563人。めちゃめちゃ大ざっぱな計算ではありますが、当初の水増し当選者数にプラス約1,000人ということになります。 さて、昨日のトピックで私は「神戸マラソンが、血の通った大会かどうか試される局面に立たされた」というようなことを書きましたが、実行委員会事務局長の「ぬか喜びさせるわけにはいかない」というコメントを見たとき、なんといいますか「体温」を感じました。 「一事が万事」といいます。この見事な対応に触れ、神戸マラソンはどこかのお役所仕事系大会と異なり、素晴らしいホスピタリティで迎えてくれるに違いないと確信しました。 ・・・でも、よく考えたら今回の一件で損する人っているんでしょうか? 「当選」した人はもちろんhappy。主催側にとっても参加料は増えるし、神戸に訪れる人も多くなるから地域への経済効果も高まる。もちろん参加者増にともなう準備はたいへんでしょうが、結局のところ「みんな嬉しい」結果になったような気がします。 つまりハッピーエンドということで。( ^ω^)おしまい。