ランナー注目の技術!「慣性力発電」の商品化に期待。
ほとんどのランナーは、スマホやGPSウォッチを身につけてランニングに出かけることでしょう。しかしこれらの機器は、つねに「バッテリー切れ」という問題を抱えています。
たとえばスマホでランニングアプリを起動しつつ音楽も聴く場合、あっという間にバッテリーが消耗してしまいます。
長時間のLSDやウルトラ以上のレースでは、とてもゴールまでバッテリーはもちませんし、肝心なときに通話やメールができないという事態に陥る懸念が。制限が24時間以上のロングトレイルレースでは命取りになることも。
このためできるかぎり節約しつつ予備バッテリーをいくつも携帯することになりますが、とくにレースにおいては文字通り“お荷物”となってしまいます。
そこで注目なのが「慣性力発電」とういう技術。マグテック株式会社によると、「燃料などを必要とせず、人体の動き、輸送機器等の移動体の振動等の動きを利用して、クリーンなエネルギーを生み出す」技術だそう。
つまりこの技術を応用した装置を身に付けて歩いたり走ったりすると電気を生み出す、つまりランニングで自家発電できるという夢のようなお話。
もしも慣性力発電を搭載したモバイルバッテリーが登場したら、ランニング中はつねに電気が生み出されるためスマホもGPSウォッチも使い放題というわけ。制限24時間だろうと48時間だろうと、バッテリー切れの心配なしで思う存分レースに集中できるのです。
もちろんスマホやGPSウォッチ自体に慣性力発電装置が搭載されたらいうことはありません。しかし、そこまでいくにはまだまだ先の話になりそう。
じつは2010年の時点で、慣性力発電技術を使った「光るバッグ」が商品化されています。この時点ではまだLEDを光らせる程度の応用しかできていませんでした。
それから4年ほど経った今でも、ほとんど進展はないようです。市民ランナー、とくにウルトラランナーやロングトレイルランナーは「慣性力発電」という言葉を憶えておいてください。
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