都市型マラソンの大きな楽しみといえば、ランニング関連ブースが華やかに建ち並ぶ「マラソンEXPO」ではないでしょうか。最新ランニンググッズの見本市として、各メーカーは趣向を凝らしたブースやイベントで市民ランナーの興味をひこうと必死です。
通常、大手スポーツメーカーの出展は1つの大会(EXPO)に対して1社がスタンダードなスタイル。これらスポーツメーカーはメインまたはそれに準ずる大会スポンサーとなっている場合が多く、いわゆる競合排除は当然のこと。 ただ一つ例外があって、それはご存知「東京マラソンEXPO」です。メインのA社の他、ほぼすべての大手総合スポーツメーカーが出展しています。A社が展開するゾーンと明確にエリアを分け、規模の差別化を図ることによりスポンサーの理解を得て実現にこぎつけたと聞きました。
つまり本来は実現不可能な、まさに全メーカーが一堂に会する、ランナーにとっては夢のような空間なわけです。 前置きが長くなりました。さて、そんな東京マラソンとひけを取らない規模の大阪マラソン。もはや「日本を代表する別格の2大大会」といっても過言ではないでしょう。
こうしたことから大阪マラソンEXPOも“東京スタイル”だったらいいなと密かに期待していたのですが、やはり難しいようです。 それぞれの大会の事情が異なるため仕方ないとはいえ、東西に1つずつ大手スポーツメーカー全てが揃うEXPOがあってもいいのでは・・・と感じました。
いろいろと困難であることは想像できますが、「東京にできて大阪にできないことはない!」の精神でぜひ実現してほしいと思います。 もちろんグッズメーカーに至るまで競合商品を徹底排除しているわけではなく、個別のランニンググッズを取り扱うメーカーは多数出展していました。
EXPOそのものは「さすが大阪」と思わせる、名古屋、神戸、京都など地方都市型マラソンのEXPOとは一線を画す規模・内容で、とても満足できるものでした。
各メーカー、スポンサーブースの趣向を凝らした演出に、訪れる参加者のテンションもアップ。
大阪マラソンEXPOではとくに、大会の魅力紹介やチャリティコーナー(テーマゾーン)に多くのスペースを割いていたのも印象に残りました。
そしてなによりも圧倒されたのが、フロア一面まるごと展開していた「大阪マラソンうまいもん市場」です。
会場にはおいしそうなにおいが充満。我慢しきれず生ビールを飲んでいるランナーのグループもチラホラ。単体のグルメイベントとしてもじゅうぶん通用するのではないでしょうか。
さて、全4回にわたってお届けしてきた2014大阪マラソンレポートもこれにておしまい。ボランティアの皆さん、応援の皆さん、選手の皆さん、お疲れさまでした。