2022年に「サンビーチ日光川」の営業を終えた、名古屋市港区に位置する「日光川公園」。名古屋市ではかねてより同園の再整備計画を進めており、場合によっては温浴施設や更衣スペースを備えたランニングスポットが誕生する可能性もあります。
日光川公園の大半を占めていたサンビーチ日光川は、海辺リゾートをイメージして造られた日本最大級の淡水プールで、のべ300万人以上が訪れました。
しかしオープンから30年近くが経過し、施設の老朽化と利用者の減少により2022年に閉鎖となりました。
そんな日光川公園の再整備計画ですが、現在は事業者向けのサウンディングや現地見学会を重ねている状況。
このため日光川公園がどのような姿に生まれ変わるか決定していないものの、大枠の方向性は示されています。
方向性その1は「アクティブ(運動)型」。「市内の他の公園と異なるロケーションを生かして、様々なスポーツ体験を通じたレクリエーションや交流、コミュニティの場を市民に提供する。」(名古屋市)とのこと。
名古屋市が発表した想定案(下図)によると、園内をほぼ全域網羅したウォーキング・ランニングコースが見て取れます。
説明には「広大なロケーションの中、サンセットなどの時間軸の変化も楽しみながら、夜間でも安心して走れるコース」とあり、ナイトランにも対応する本格コースが生まれることに。「散策路」ではなく「ランニングコース」と言い切っていることからもかなり期待が持てそう。
しかもサウナ、温浴施設、更衣室、ロッカーなどを整備する計画も明記されており、名城公園や庄内緑地に匹敵する(それ以上?)新たな名古屋の本格ランニングスポットが誕生する可能性があります。これは楽しみ。
一方、方向性その2は「リラックス(休養・娯楽)型」。こちらは「日光川のロケーションを生かした市内の他の公園にはないクランビング施設や水辺テラスを警備し、南国を想わせるリゾートガーデンの中で、家族・恋人・友人などと1日ゆっくり楽しめる場を市民に提供する。」計画。
散策コースは縮小され「ランニング」の文字すらなし。温浴施設などの計画もありません。ドッグランとかペットホテルとか、なぜかペット関連の施設が多く、謎のペット(犬)推し・・・。
さて、このように名古屋市から2つの方向性(想定案)が示されており、これを踏まえて事業者がどのような再開発計画を披露するかはもう少し先のおはなし(令和7年度に事業提案の公募・選定)。
ランナーとしてはぜひ「アクティブ型」を実現してほしいと思います。なぜかドッグランがかなりの面積を占める「リラックス型」だけは避けてほしいもの。
しかし、現状どうやらリラックス型が優勢のようです。名古屋市は人より犬の健康を優先するのか…まさにランナーvs犬!その結末はいかに。