旅ラン日本 vol.59【瀬田の唐橋から石山寺(滋賀県大津市)】

紫式部ゆかりの地として盛り上がっている滋賀県大津市。市内を流れる瀬田川沿いを走ってきました。

瀬田川は琵琶湖を水源に大阪湾まで流れる一級河川で、京都では宇治川、大阪では淀川と名前を変えます。川沿いに「瀬田川ぐるりんさんぽ道」という全長4.1kmの散策路が整備されており、ランニングにぴったり。

起点は「瀬田の唐橋」のたもと。この橋は京都の宇治橋・山崎橋とならび日本三大橋の一つに数えられ、「瀬田の夕照」と呼ばれる夕焼けの名所としても有名です。

日本書紀にも登場する由緒ある瀬田の唐橋からランニングスタート。もちろん歩行者(自転車)専用。琵琶湖とは反対側(南)へ進みます。

瀬田の唐橋の桁下は2.3m。頭上は交通量の多い県道でもあるため、絶えずクルマが通過する振動が伝わってきます。

しばらく進むと何艇ものボートが停泊していました。川沿いには大学漕艇部の宿舎が立ち並んでいます。瀬田川が練習場になっているのでしょうか。それとも、ここから琵琶湖に出るのかな。

満々と水をたたえた瀬田川を横目に見ながらのランはとても気持ちよく、暑さを忘れて走ることができました(と当日は気温36℃)。

新幹線の高架をくぐり、さらに南下すると京阪石山寺駅が。ちょっと立ち寄ってみたところ、全力の紫式部推しでした。

郵便ポストももちろん式部バージョン。

石山寺駅からさらに800mぐらい走ると東寺真言宗の大本山「石山寺」に至ります。せっかくなので参拝へ。境内は走りません。

石山寺はその名のとおり、境内にゴツゴツとした石の山がそびえています。紫式部は石山寺参拝の折に源氏物語の着想を得たとか。

それをアピールするかのごとく、本堂の一隅に「源氏の間」がこしらえてありました。

境内には彼女の等身大の銅像もありますが、かなり外れに位置しているため誰もいません。本堂や大河ドラマ館は混雑していたので、おそらく存在に気づいていないものと思われます。

石山寺を後に、帰りは瀬田川ぐるりんさんぽ道を北へ戻ります。往路と同じく瀬田川畔を走り、起点の瀬田の唐橋へ。ぐるりんさんぽ道は終わりですが、琵琶湖まで別の散策路が続いています。

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