「越中富山の薬売り」で有名な富山市を旅ランしてきました。富山といえば黒部ダムや立山連峰などのイメージが強いため山深い地を連想しがち。しかし市街地はきわめて平坦かつきれいに区画整理が施されており、ランナーにとって「走りやすい街」という印象を持ちました。
まずは改修工事中のJR富山駅前をスタート。メインストリートを南へと向かいました。
ほんの数百メートルで「富山城址公園」に到達。
園内は広場になっていますが、それほど広くはありません。
現在「富山城」と呼ばれる建物は鉄筋コンクリート造りの模擬天守。それでも60年の歴史があるといいますからたいしたものです。
水をたたえた堀と石垣は往時のままでしょうか。秀吉10万の大軍が押し寄せ、富山城主・佐々成政に服従を迫る一触即発の大騒動があったことなど、今では想像もつかないほど落ち着いた雰囲気に包まれていました。
しばしの歴史散歩を終え、つぎは一路「呉羽山」をめざして西へ。
すると、なにやら“男の子心”をくすぐる路面電車の姿が。そう、富山市はいわゆる市電先進地。さまざまなタイプの電車が市内各所を結んでいます。記念に一区間だけ乗ってみました。
市電(富山ライトレール)の「大学前」駅を降りて2kmほど走ると呉羽山につきあたります。
この呉羽山(呉羽丘陵)の最高地点は145.3メートル。よく富山の観光パンフレットに使われる立山連峰を見渡す風景写真はこの山の展望台から撮影されたもの。 展望台に至る道沿いには「民芸合掌館」「民俗資料館」「売薬資料館」「考古資料館」などなど、見応えある9つの博物館が点在。一帯は「民俗民芸村」として整備され、わずか500円で全館見学できます。
こうして一つひとつの博物館を見学しながら展望台をめざして上っていくのですが、これがまた楽しい!
そしてついに呉羽丘陵展望台へ到達。富山の市街地越しに、はるか立山連峰の雄大な姿が目に飛び込んできました。写真ではそのスケールが伝えられず残念・・・。
立山連峰の絶景を楽しんだ後は一路、富山駅付近を経由して日本海方面へ。「岩瀬浜海水浴場」から砂浜越しの立山連峰をのぞみました。
帰りは疲れたので市電でワープ!見どころが多彩に充実した全長26km(市電ワープ区間含む)の旅ランでした。