第3回桑名リバーサイドマラソン。

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第3回桑名リバーサイドマラソンの会場である長島リゾートは、遊園地や温泉やアウトレットなどが揃う複合レジャー施設。子どものころ、まだ東京ディズニーランドなど存在していない時代、「夢の国」といえば長島温泉だった。

当時の長島温泉は「巨大な健康ランド」のようなもので、風呂上がりに館内用の浴衣を着て「歌謡ショウ」を見るのが定番であった。ただしそこらの健康ランドと異なり、ゲストはメジャー級ばかりだったような記憶がある。

 

おぼえている限りでは、五木ひろし島倉千代子北島三郎細川たかし、にしきのあきら(当時)を長島温泉のステージで見た。とはいえ、子どもの私に演歌歌手のショウなど興味が持てるはずもなく、目的はもっぱら遊園地「長島スパーランド」やジャンボプールであった。

 

現在の長島温泉は、いつの頃からか「長島リゾート」と総称するようになり、大きなお風呂は「湯浴みの島」という露天風呂主体のスパ施設に生まれ変わった。 ということで、朝8時前に“夢の国”長島リゾートに到着。広大な駐車場はすでに大部分が埋まり、かなり端っこの方にとめざるをえなかった。

 

おかげで受付場所にたどり着くまでに10分以上かかってしまった。受け取ったパンフの会場案内図によると、クルマをとめた場所のほうがスタート地点に近いことが判明。荷物をかかえ、ふたたび駐車場へとってかえし、クルマの中で着替えを済ませる。 

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やがてスタートの時間が迫ってきた。集合場所ではすでに大勢の人たちが、今か今かと号砲を待っている。スタートポジションはほぼ自由らしい。いつものごとく真ん中より少し前の位置を選ぶ。

 

それにしても、先週のバリバリ硬派な犬山ハーフマラソンと異なり、どことなく和やかな雰囲気。先導車はスーパーカブだ。9時30分ジャスト、スタート。 最初の1キロは4分50秒ぐらい。少し遅い。キロ4分35秒以下をキープしなければ、自己ベストは破れない。ちょっとペースを上げるも、なんとなく体が重い。

 

いつものように「走ることの気持ちよさ」が感じられない。10キロを過ぎるあたりで思うように足が前に出なくなった。やはり中1週間のハーフ2連戦はまだ無理なのだろうか。19キロ地点でついに失速。それまで抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げていた女の子に、一気に引き離される。

 

あとはただ、後ろから走ってくる人たちにひたすら抜かれるだけ。20キロ地点。手元のタイムからして、自己ベスト更新は絶望的となった。ここでゴールへのモチベーションを自己ベスト更新から「マッサージ」に切り替える。「ゴールしたらマッサージ、ゴールしたらマッサージ」と念仏のように唱えながら残り1キロを走り抜け、ゴール。タイムは1時間40分35秒。まあ、がんばった。

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失速の原因の一つに考えられるのが、当日の温暖な天候だ。生まれて初めて20℃以上という“高温”の中のレースを経験し、体が対応できなかったのかもしれない。ハーフの場合、いつもは給水を1回しか取らない。しかし今回は2回も取った。ゴール後もスポーツドリンクを3杯もおかわりした。

 

軽い脱水症状に見舞われていたのかもしれない。初フルとなる長野マラソンは4月中旬だ。おそらく気温は20℃以上になるだろう。今回、桑名で温暖な気候の中のレースを経験しておいて本当によかった。長野ではこまめな給水を心がけたい。

 

大会講評。 駐車場に困ることはないが、入り口でやや渋滞する。受付場所とスタート地点がかなり離れている。ランニンググッズの出店あり。コースは海・川沿いの堤防。ほぼフラット。心配された浜風はほとんどなかった。給水は3カ所。水とスポーツドリンクが選べる。お楽しみ抽選会あり。参加賞は湯浴みの島・長島スパーランド招待券、プーマのスポーツタオル、ジャズドリーム長島(アウトレット)の割引チケット。

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