7年に1度の善光寺御開帳により、街全体が祝賀ムードに包まれた長野市。そんな賑やかな雰囲気の中で開催された「第11回 長野オリンピック記念 長野マラソン」は、まるで初夏を思わせる強い日射しの下での高温レースとなりました。
当日はスタート90分前(7時)に会場入り。早朝にもかかわらず多くの選手達が集まっていました。無料のテーピングサービスを受けようと思っていたのですが、すでに長蛇の列ができていたので諦めました。
スタート30分前に荷物を預け、20分前にはスターティングブロックにスタンバイ。昨年のHブロックからFブロックに“昇格”したものの・・・結果を先にいうと、前回大会より20分近く遅いタイムで大惨敗。せっかく前の方のブロックだったのに、その利点を活かせませんでした。
さて、今年のスペシャルゲストは高橋尚子さん。スタート時だけでなく、コース上のいろんなところに出没しては選手とハイタッチしたり一緒に走ったりしていました。
今年の長野はひと言でいうと「とにかく暑かった!! 」。日射しの強さも尋常ではなく、未だに日焼けの跡がヒリヒリと痛みます。給水ポイントごとにスポーツドリンクを補給したのはもちろん、何度も頭から水をかぶりました。
例年ですとまだ桜が6~7割は咲き残っているんですが、今年は2~3割ほどしか咲いていませんでした。それだけ夏に近いということですから、気温も上がるはずです。 今回からコースに若干の変更がありました。序盤は市街地、中盤~後半は郊外という流れは変わりません。市街地では御開帳目当ての観光客も含め、多くのギャラリーが沿道を埋め尽くして選手に声援を送ってくれていました。
5キロ過ぎの善光寺大門前、10キロ過ぎのビッグハットを順調に通過。17キロ付近のエムウェーブではQちゃんと1回目のハイタッチを交わし、勝負どころの五輪大橋へと向かいました。
五輪大橋を渡りきったところが中間点。脚はまだ生きています。3月の「篠山ABCマラソン」では15キロ地点ぐらいですでに脚にきていましたから、それに比べればかなりいい感じ。 その後もホワイトリング、千曲川、松代大橋と、主なポイントを軽快なペースのまま通過できていたと思います。
ところが・・・見事に跳ね返されました。30キロの壁に。それはまるで絵に描いたような大失速でした。 それまで順調にキロ4分40~50秒を刻んでいたんですが、30キロ地点を超えたあたりで急に脚が前に出なくなって突然のペースダウン。後方から3時間30分のペースランナーを囲んだ大集団に抜き去られ、自己ベスト更新は不可能な状況に。 それでも35キロすぎぐらいから続いた桃の花と菜の花はとても美しく、しばし脚の痛みを忘れさせてくれました。
しばらくするとまたしてもQちゃん出現!2回目のハイタッチで元気をもらいます。
40キロ地点を過ぎたあたりからはもうタイムはどうでもよく、ただただゴールしたいと願うばかり。ようやくフィニッシュ地点の長野オリンピックスタジアムに入ると、前方から勢いよく逆走してくる女性が。よく見るとまたまたまたQちゃんでした。まさに神出鬼没です。今レース3回目のハイタッチ。そして、ゴール・・・。
終わってみれば自己ワースト2の記録(ワースト1は初フルのとき)。大惨敗の主因は、練習不足というより体重の増加であることは明らか。今日からさっそく来シーズンに向け、体づくりからやり直したいと思います。