号砲からしばらくウォーキング状態が続いたものの、ちょうどスタートラインを越えるあたりから徐々に走ることができるように。スタートロスは約8分。とにかく関門のことばかりが頭をよぎり、ついつい上がりそうになるペースを抑えるのに苦労しました。
ランナーの性でしょうか。沿道から「がんばって〜!」と声がかかると本能的にスピードが上がってしまうのです。それを意識的に抑えるのもまたたいへんでした。
長良川にかかる金華橋手前がちょうど1km地点。ラップは17分でした。
橋を渡りきったところで女子のトップグループとすれ違い。あまりのカッコよさに思わず「オラオラ〜!」とスイッチが入りかけましたが、すぐ我にかえって事なきを得ました。
その後、金華橋通りを岐阜市の中心地へ向かって走りました。ぎふ清流ハーフマラソンは、序盤は都市型マラソンの醍醐味が味わえるのも大きな魅力のひとつなのです。
沿道にはたくさんの人たちがつめかけ、エリートも一般市民ランナーも別け隔てなくあたたかな声援を送ってくれました。この地域との一体感については明日のレポvol.3で詳しく取り上げます。
JR岐阜駅を折り返すといよいよ第一関門の時間が気になりはじめました。間違いがあったら取り返しのつかないことになります。いったい何度、時計を確認したでしょうか。
折り返してほどなく、対向車線に収容バスが・・・。ちょっと焦ります。
そして迎えた5.8kmの第一関門。通過した直後に閉鎖1分前のコール。ペースメイクとしては上出来なんですが、やはり1分前の関門通過はかなりリスキーなのも事実。そこで、ちょっとだけペースを上げてみることに。 ちなみにペースランナーはハート型のかわいい風船をつけて走ります。まるでピグモン。仮装ランナーに見えるのか、沿道から「風船がんばれ!」という声もチラホラ。
7km過ぎから川原町の古い町並みがつづきます。前回は選手として必死に走ったので雰囲気を楽しむ余裕はありませんでしたが、今回はゆっくりと町並みを堪能しました。
川原町をぬけるとしばらく長良川沿いの堤防道路が続きます。絶えることのない沿道の声援に押されてついついペースが上りがちに。
15kmを過ぎるころにはアドバンテージが10分近くできてしまいました。気づけばもう一人のペースランナーは20メートルほど後方に。
せっかちな性格と関門アウトの恐怖心もあいまって、私がペースを上げすぎてしまったようです。2人で申し合わせ、徐々にペースを落としていくことにしました。 17km地点から1kmほどつづくのが「長良川プロムナード」。ここも風情があって大好きな場所のひとつです。
そして「高橋尚子ロード」を左手に見ながら金華橋のたもとを曲がってゴールの長良川競技場へ。
結局、フィニッシュタイムは2時間57分。制限時間より約3分を残してのゴールとなりました。
何人かの選手の方から「ありがとうございました」「お疲れさま」と声をかけていただきました。そのお言葉に、心からペースランナーをやってよかったと感じた次第です。 ペースランナーは責任重大。だけど楽しい!すっかりハマりそうです。反省点は多々ありますが、チャンスがあれば次回もぜひ参加したいと思います。 ※大会レポvol.3<おもてなしパワーアップ>篇につづく。