2012ぎふ清流ハーフマラソンvol.1<スタート前>篇。

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第2回「高橋尚子杯 ぎふ清流ハーフマラソン」を実走取材してきました。その名前からもわかるとおり、初めから終わりまでQちゃんづくしの大会です。そんな高橋尚子さんの熱意が通じたのか、まちを挙げてのおもてなしは前回よりもさらにパワーアップ。沿道のあたたかな声援を受け、1万人のランナーが初夏の岐阜を駆けぬけました。 

今回、私は選手としてではなくペースランナーとして参加させていただきました。イベントでランナーを先導することはあっても、こうした大規模なレースでペースランナーをつとめるのは初めてのこと。 担当したペースは3時間です。ハーフマラソンを3時間で走るのはかなりスローペース(キロ8分台)。

 

そこで「景色を眺めながらゆっくり楽しもう♪」・・・と考えたのも束の間、レース自体の制限が3時間だということを聞いて愕然としました。 なぜならフィニッシュ含めて5つの関門をギリギリで通過しなければならず、失敗すればペースランナーについてきた選手全員失格という悲劇を招いてしまうからです。 スタート前に担当の方から「3時間ペースランナーの方はくれぐれも気をつけてください」と2度も念を押され、プレッシャーが倍増・・・。

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そんな不安と緊張を少しでもやわらげるため、スタートまでの待ち時間にペースランナーのみなさんとサブトラックでウォーミングアップ。 なんとサブトラックを走れるのは招待選手と私たちのみ!ペースランナーは完全にボランティアですが、こんなご褒美があるとは感激でした。 しかし、恐れ多くてトラックの真ん中など走れません。自然と端っこに寄ってしまいます。かたわらを駆け抜ける藤原選手に思わず見入ってしまう私たち。

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なにしろ藤原新選手や川内選手をはじめ、そうそうたるケニア勢たちにまじって走れるんですから、これは市民ランナーとして何よりの思い出となります。

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夢のようなウォーミングアップが終わり、いよいよスタートセレモニーへ。その前に、なんと高橋尚子さんから直々に「今日はよろしくお願いします。助かります」とねぎらいの言葉をいただきました! スタートセレモニーではペースランナーの紹介がありました。あとから聞いた話ではスクリーンに大写しになたっとか。ちょっと照れくさい気も・・・。

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ペースランナー紹介がちょうどスタート10分ぐらい前。急いで最後尾の「 I 」ブロックへ移動です。ごったがえす選手のみなさんをかき分けながら、なんとか間に合いました。 スタートブロックにスタンバイすると、何人かの方から「よろしくお願いします」と声をかけられました。中には「ついていけばいいんですよね?」と真顔で尋ねられ、さらにプレッシャーが・・・。

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ギリギリペースで走るのはリスクが高いので、ある程度余裕をもってペースメイクする必要があります。しかし余裕を持ちすぎる(ペースを上げる)と、私たちを頼りにしていただく選手の皆さんに体力的な負担を強いることに。難しい。 幸いにも3時間ペースランナーは私の他にもう一人いて、かなり緻密なペース表を自作してきていました。

 

結果的に、せっかちな私と慎重な彼とのバランスはよかったのではないかと思います。 定刻通り9:05分に号砲が打ち鳴らされました。最後方に近い位置からのスタートということもあり、しばらくはウォーキング状態。結局スタートラインまでのロスは8分ほどでした。

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Qちゃんに見送られ、ペースランナーとしての3時間の旅が始まりました。 レポvol.2につづく。

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