2011いびがわマラソンvol.2<レース篇>。

ibi2_08.jpg 朝からなんとなくテンションが上がらなかった今回の「いびがわマラソン」。しかしランナーの性でしょうか、いざ号砲を聞くと自然に脳内がお祭り状態に。気がつけば「オラオラどけオラオラ〜〜」と心の中で雄叫びをあげるなどいつもの調子を取り戻していました。

とはいえスタート直後はウォーキング状態。エネルギーを浪費しないようゆっくり歩きます。

ibi2_01.jpg

 

徐々にQちゃんたちが乗ったゴンドラが近づいてきました。

ibi2_06.jpg

 

ゴンドラの真下に到達。ここぞとばかりにデジカメで連写しまくり。

ibi2_04.jpg

 

序盤に登場するちびっこ鼓笛隊の撮影にも成功。幸先よさげです。

ibi2_03.jpg

 

井の口橋あたりからランナー密度が低くなり、自分のペースで走れるようになりました。

ibi2_02.jpg

 

調子のいいときはペースを抑えようとしても抑えられず突っ込んでしまうのですが、今回は意識してもなかなかペースが上がりませんでした。 前回大会ではベストに迫る好タイムを記録しただけに焦る気持ちはあったものの、「前半抑えて後半ペースアップする」という、未だかつて経験したことのないレース展開ができるチャンスと割りきってのんびりいきました。 走りながら揖斐峡の秋を堪能。紅葉にはちょっと早かったかも。

ibi2_010.jpg

 

スタート時は高温レースになることを覚悟しましたが、途中でミストシャワーのような霧雨が降ってきました。これが実に心地よく、まさに恵みの雨でした。 例年、盛大な応援でランナーを迎えてくれる藤橋地区。ちょうど中間地点でもあり、後半戦に挑むための勇気も与えてくれます。

ibi2_07.jpg

 

中間地点まではおおむね4分50秒〜5分に収まっていましたが、30km地点を過ぎたあたりで途端に脚が動かなくなりペースダウン。31km以降は6分台に落ち込み、以降、最後までペースを回復することはできませんでした。

ibi2_09.jpg

前回より5〜10秒も抑え気味に走った(前半)のにもかかわらず、結局30kmで脚が終わってしまったのは少なからずショックを受けました。 35km過ぎからはまさに地獄・・・。脚の痛みに加え、今まで感じたことのない激しい肩の痛みに襲われたのです。

 

フルマラソンを走ると左肩がよく凝るのですが、今回はとりわけ強烈でした。さらに追い打ちをかけるかのごとく肺(肋間筋?)にも刺し込むような痛みが・・・。 ただ、痛いとはいえいずれも筋疲労の域を出ていないのは明らか。

 

つまり「練習不足による痛み、苦しさ」に過ぎません。たとえば気持ち悪いとか目眩がするとか緊急事態ではないので、リタイアや休憩は断じて許されなのいです。拷問のような全身の痛みに耐えながら前に進むのみ。 フルマラソンには過去15戦ほど出場していますが、これだけキツイのは真夏の北海道マラソンを除いてナンバーワンです。

 

いったいこの仕打はなんなのでしょうか! やがて38kmあたりで3時間45分のペーサーに抜かれ、目標を急遽サブフォーに切り替え。とにかく「走る続けること」「6分台を死守すること」だけを考えて脚を前に出しました。 しかし41km地点で左肩の痛みがますますひどくなり、まるで釘を打たれたような鋭い痛みが。尋常じゃない激痛に「これはいかん!」と危険を感じ、歩きながら肩をマッサージ。

 

ここでついに恥ずかしながら少し歩いてしまいました・・・。 そしてゾンビのようにフラフラになりなが42km地点に到達。あと195m。いつもならどれほど疲れていてもフィニッシュ手前はシャキッと走ることを心がてけいるのですが、今回はムリでした。

 

フィニッシュラインを超えた途端、これまた経験したことのない症状に襲われました。目の前が暗くなり、スーっと意識が遠のきかけたのです。「ダメだ!倒れちゃいかん!」と自分に言い聞かせてなんとか持ちこたえ、事なきを得ました。

 

・・・こうして、予想だにしないまさかの展開となった2011いびがわマラソンが終了。タイムは前回より30分も遅い、ワーストから2番目という結果に終わりました。 レースから2日経ったいま、あれだけつらかったはずなのに思い出すのは楽しいことばかり。

 

来年もかならず「いびがわ」に帰ってきたいと思います!ボランティアのみなさん、応援していただいた皆さん、ありがとうございました。 さて、次の日曜日はいよいよ第1回「神戸マラソン」。私も参戦します。「レースでファンランはあり得ない」主義ですので、もちろん真剣に走ります。体がどうなるかわかりませんが、まあ、なんとかいけるんじゃないでしょうか。