多少のプラスマイナスはあったものの、中間点まではおおむねキロ5分をキープ。前半突っ込むいつものレース展開なら、すでにこの時点で脚の疲労を感じ始めるのですが、今回その兆しはなし。「これはいけるかも!」・・・と勘違いしてペースを上げることなく、その後も粛々とキロ5分を守り続けました。
23km地点付近の折り返しを過ぎるといよいよ後半戦。気合が入ります。
相変わらず途切れない沿道の応援に後押しされながらホワイトリング前を通過。
千曲川にかかる更埴橋にさしかかったのがちょうど27km地点付近。橋から眺める川の景色はコース上で1、2を争う美しさでした。しかし写真はありません。じつはこのとき、カメラを構えることすら億劫になるほど疲れを感じていたのです。 「このままズルズルと落ちていくのか。こんなことならいつものように前半突っ込めばよかった」なんてことを考えながら、なんとかリズムだけは崩すまいと脚を前に出し続けました。
34km地点にさしかかるころ、再び呼吸がラクになってきました。従来のレースでは考えられないことです。カメラを取り出す元気も復活してパシャリ。遠くの山並みがキレイです。
そしてついに35km地点に到達!いつものフルに比べれば、脚はまだまだ元気。じゅうぶん余力が残っているように感じました。ここで封印していた感情が一気に爆発。「オラオラ祭りだオラ〜〜〜ッ」と加速スイッチON。 つぎのラップは4分15秒と一気にペースアップ。
これが続くわけもなく、その次のラップは5分10秒に落ちるなどめちゃくちゃな展開に。 37km地点手前で高橋尚子さんを発見!すかさずカメラを構えたまま近づいていくと、Qちゃんは「真正面から来ましたね〜!」と呆れた様子。ハイタッチでパワーをいただきました。
本当は35km地点以降の7kmはキロ4分40秒をキープし、スタートロスの2分を帳消しにしてギリギリ3時間29分台でフィニッシュという展開をイメージしていました。 ところが、やはりマラソンは思いどおりにはいきません。残り7kmの中で上がったり下がったりを繰り返したため、結局収支をプラスにすることはできず、目標タイムに対して“借金”1分18秒でのフィニッシュ。
つまりタイムは3時間31分18秒で、残念ながら別大マラソンの参加記録ゲットはなりませんでした・・・。ネットタイムなら3時間30分を切っていますが、別大の参加記録は「グロスタイム」が対象なのでアウト〜!・・・でした。
しかし、ペースを落とすことなく走り続けられたのは大収穫。おそらく秋のレースでは3時間30分を切って別大マラソンの参加記録をゲットできるでしょう。 いや、その頃にギリギリでは別大マラソン本番(2月)が心もとないので、秋のフルマラソンでは3時間20分を切ります。
と、断言できるほど今回の長野では手応えをつかむことができました。ある意味、ベストを出したレースよりも得るものが大きかったような気がします。 フィニッシュ後うれしかった新たなランナーサービスがこれ、冷たいおしぼり。熱く火照った顔をガシガシと拭くだけでリフレッシュできました。
コースではフィニッシュをめざして続々と選手たちがラストスパート。
かわいいチアガールたちが勢ぞろいして声援を送っていました。
さて、今回の長野マラソンは目標タイムには届きませんでしたが、収穫の多いレースとなりました。ボランティアの皆さん、選手の皆さん、沿道の方々、お疲れさまでした。 明日はvol.4<マラソンEXPO&タウン>篇をお届けします。