ユネスコの世界遺産委員会により晴れて世界遺産に認定された岩手・平泉。タイムリーなことに「いわて銀河100kmチャレンジマラソン」の前々日、中尊寺を中心にこの地を観光ランしたばかり。そこで本日は世界遺産決定に便乗し、知らない町を走ってみたいシリーズ第19弾「平泉」篇をお届けします。
平泉への最寄り新幹線駅は「一ノ関」。ここから平泉駅まではJR東北線で数分です。
名古屋から5時間弱、ようやく平泉に到着。小さくて素朴な雰囲気の駅舎です。
荷物は駅前のお店で預かってくれます。駅にもコインロッカーはありますが、取材当日は工事中で使えませんでした。
平日、しかもすでに2時を回っていましたから、ほとんど観光客らしき姿は見あたりません。
とりあえず中尊寺をめざし、駅前の道(県道110号)を北へ進みました。スタート時点ですでに雨がポツポツ降っていたのですが、500mぐらい走ったところでヤバイぐらいの豪雨に。おまけに雷まで鳴ってきました。
ちょうど目の前に観光案内所がありましたので雨宿り。すると、すかさずお茶をいれていただきました。ナマ東北弁にも触れるなど、岩手の方のやさしさを実感した次第です。 案内所にはかれこれ20分ぐらいいたでしょうか。まだ小雨が降っていたものの、すでに3時を回っていたこともあり、少々の雨は我慢して先を急ぎました。
踏切を越えると国道4号(奥州街道)に突き当たります。ここを渡ったところが中尊寺の入口。かたわらには武蔵坊弁慶のお墓があります。
平泉駅からここまでちょうど1.6キロ。あっという間でした。中尊寺の入口からは歩きです。神社仏閣の境内は特別な許可がない限り走ってはいけません。これは観光ランのルールです。 入口から続く坂が「いろは坂」。雨に濡れた新緑とあいまって、しっとり雅な雰囲気を醸し出していました。
中尊寺のメインはなんといっても「金色堂」。一説には「黄金の国ジパング」の「黄金」とは金色堂のことを指している、なんて話もあるのだとか。残念ながら金色堂自体は撮影禁止なので、一ノ関駅に飾ってあったレプリカをどうぞ。
本物の金色堂はこの建物(写真正面奥)の中に安置されています。目を凝らして建物の内部を見てください。かすかに金色に輝いているのがおわかりでしょうか。
こちらは中尊寺の本堂。金色堂を観るには拝観料が必要ですが、本堂は開放されています。
もちろん平泉は中尊寺だけではありません。無量光院跡、毛越寺、観自在王院跡、金鶏山など世界遺産(仏国土を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群)を感じられるスポットが盛りだくさん。
取材当日は時間の関係で中尊寺と無量光院跡しか回れませんでした。空飛ぶだんご(郭公だんご)でおなじみの厳美渓まで足を伸ばせば、さらに奥深い平泉観光ランが楽しめるでしょう。