来週も落ち着く気配のない激しい暑さ。すでに災害級の犠牲が出ており、学校、会社、公共施設、店舗などでこれまでにない新たな対策が必要となりそうです。しかし、もっとも影響を受けそうなランナーが、熱中症で倒れたというニュースはほとんど見聞きしません。
猛暑の中をあえて走るランナーは、もともと熱中症への警戒心が強く、自分のカラダから発せられるシグナルに敏感な人が多いのも理由の一つだと推測します。
ただ、それは普段の練習時の話で、レースのときはどうしても無理してしまいがちなため事故も起きやすくなります。 夏場はレース自体が少ないものの、小規模な大会は民間主催を中心にわりと頻繁に開催されています。
今週末も全国でいくつかマラソン大会が開催されるようですが、とある大会では連日の猛暑を受け、参加者の安全に配慮するためレース内容自体を大きく変更しました。
大会内容を猛暑シフトに変更したのは、西日本・東海地方を中心にマラソン大会の開催実績が豊富なruninfo主催の「第5回 坂と緑のバーベキューマラソンinグリーンエコー笠形」。
変更点は、10キロ→5キロに短縮、4時間走・4時間リレー→2時間走・2時間リレーに短縮、周回コースも1kmに短縮するほか、もっとも重要なのが順位表彰を無くすという決断。
どれだけ距離や時間が短くなっても、順位付けがあるとどうしてもランナーの本能として一所懸命走ってしまいますし、場合によっては無理してしまいます。
順位も表彰も気にする必要がなければ、無理せずゆっくり走りそのものを楽しめばいいためリスクも大幅に軽減するでしょう。 逆に順位表彰がなくなったことを不満に感じる参加者もいると思いますが、この決断はベターであると感じました。
中止にするのではなく、安全に配慮して柔軟に内容を変えた今回の判断は他の大会も見習うべきではないでしょうか。
ちなみにこの「坂と緑のバーベキューマラソンinグリーンエコー笠形」はコースの大半が日陰コースだそうです。 大会名の「バーベキュー」に反応して「参加してみたい!」と思われた方、残念!開催日は明日(21日)で、とっくに締め切られております。念のため。
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