猛暑続きで再注目!ランナーの味方「遮熱性舗装」ってなに?

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東京オリンピックパラリンピックに向け、マラソン競歩などロード競技の暑さに対する懸念が広がっています。ランニングジャーナルではずいぶん前から「マラソンを冬のオリンピック種目に」と訴えていますが誰も相手にしてくれません。・・・それはともかく、東京五輪の暑さ対策は今に始まったことではなく、以前より着々と進んでいます。 

その一つがコース全体に暑さを和らげる舗装を施すこと。この「遮熱性舗装」、すでにヒートアイランド対策のため都市部を中心に国内各所で実施されています。

じつはここ名古屋にも遮熱性舗装が施された場所があるのをご存知でしょうか。 日本道路建設業協会によると、遮熱性舗装とは『舗装表面に赤外線を反射させる遮熱性樹脂を塗布したり、遮熱モルタルを充填することにより、一般の密粒度アスファルト舗装に比べ夏季における昼間のアスファルト舗装の路面温度を10℃以上低減でき、夜間も舗装からの放熱量を減らす』ことができる特殊な舗装方法のこと。

日本全国の遮熱舗装実績のうち、東京都がダントツの1位で全体の60%を占めます(クール舗装研究会)。2位の神奈川でも6%なので、じつは東京の道路は“日本一涼しい”のかも? ここ愛知県の遮熱性舗装実績は全体の2%(ちなみに大阪は1%)。面積は30,790平方メートルにすぎません。

ではどこで遮熱性舗装を体験できるかといえば、国道302号(西区内)の歩道の一部、リトルワールド(犬山市)の園内周回道路など。まだまだ普及しているとはいえません。

もっとも遮熱性舗装の場所に立つだけで「ああ涼しい」と感じるほど劇的な変化があるとは思えませんが、全国的に普及が進めば夏の猛暑も少しは和らぐかもしれませんね。