キャパ限界?コースをふさぐ集団?ゴールテープが!?ウィメンズ話題あれこれ。
11日に行われたウィメンズマラソン2018。日本郵政グループの関根選手をはじめ3名がMGCファイナル出場権を獲得しました。若干気温が高い中でのこの結果はまずまずといったところでしょうか。さて、本日は沿道での応援とTV観戦を通して印象に残った点をあげてみたいと思います。
大会から3日後現在でRUNNET大会レポートの総合評価は80.3点とそこそこ。具体的なコメントを見てみると、2つの点を指摘している参加者が多いことに気づきました。
その一つは「人多すぎ!」というもの。電車、更衣室、トイレ、スタートブロック、コース(スタート直後の狭さ)、とにかくギュウギュウという声が多数のぼっていました。
まあ、大規模都市型マラソンに選手渋滞はつきもの。大会参加経験が少ない方は驚くかもしれませんが、参加を決めた以上ある程度は我慢するのも選手の心得です。
とはいえ、ウィメンズマラソンは年々選手を増やし続け、今回は前回大会より一気に2000人も増量。「もうキャパ限界」「ギネス記録なんてどうでもいい」という悲痛なコメントからもわかるとおり、かえってランナーサービスの低下を招く誰得な企画は本末転倒かも。
沿道の仮設トイレはどこも長い行列を作っていましたし、キャパ的にオーバーしていることは明らかではないでしょうか。
もう1点、複数の方が指摘していたのが、Bブロックからスタートした某化粧品会社のウェアをまとったランナー集団の存在。「並んでタラタラ走る」「スマホで急に止まって撮影しだす」「5~6時間ペースで複数人で並走」「話しながら並走しており邪魔」「●●●●のジャンパーを着ている人は皆、醜く見えました」など、かなり悪評高かったようです。これではイメージダウンのために莫大なスポンサー料を払っているようなもの。
Bブロックといえば、それなりに努力を重ねてレースにのぞむ本気モードの選手たちがたくさんいるゾーン。そこにいきなりファンラン集団がコースをふさぐようにちんたら走っていたら誰でも腹が立つでしょう。
スポンサー枠はけっして悪いことではありませんが、事実上市民ランナーの先頭であるBブロックからのスタートにしたのはいかがなものかと思います。「練習をしてきた者にとってはとても悲しい」というコメントがすべてを物語っているのではないでしょうか。
TV観戦していて気になったのがフィニッシュでのこと。バラリー・ジェメリ選手(ケニア)が2位でフィニッシュする際、なぜかゴールテープが張られませんでした。一瞬「あれ?」と違和感を持ったのですが、これは3位で入ってくる関根選手にゴールテープを切らせるための措置だということがわかりました。
2選手の差は19秒。ジェメリ選手にゴールテープを張っていたら関根選手に間に合わないという判断であることは明らか。機敏に動けば2人にゴールテープを切らせることは可能だったと思いますが、いかんせんテープ係が着物のお嬢さん。もたついては大変と、現場判断で“安全策”を指示したということでしょう。
まあ、日本の大会だし“大人の事情”もあって仕方ないとは思いますが、ジェメリ選手にもゴールテープを切らせてあげたかったと感じたのは私だけでしょうか。バラリー・ジェメリさん、日本人に花を持たせてくれてありがとう。本人は気にしていないだろうけど。
そして最後に、やはりボランティアの皆さんの情熱あふれる活躍に触れないわけにはいきません。運営側の至らない部分をよくフォローして盛り上げてくださいました。