第2回「鈴鹿山麓かもしかハーフマラソン」。

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第2回「鈴鹿山麓かもしかハーフマラソン」を体験取材してきました。 

スタート&フィニッシュ会場は三重県菰野町(こものちょう)役場とその周辺。レースは「ファミリー1km」「2km(小学生)」「3km(中学生)」「5km」「10km」「ハーフ」と、バラエティに富んだ全6部門。家族全員が楽しめる構成とあって、会場にはファミリーの姿が目立っていた。 

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大会は小学生が出場する2kmの部を皮切りに、各部門の選手たちが順次スタートしていく。エントリーしたハーフの部の号砲は10時ジャスト。招集がかかるまで、ストレッチしたり軽く流したりしてまったり過ごす。 レース関係者の「はぴちのおうち」さんのブログに、「中盤から終盤にかけてかなりのアップダウンがある」と書いてあったので、「前半は我慢して抑えぎみにいこう」と肝に銘じながらスタート位置に並ぶ。

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スタート3分前のコール。後ろを振り返ると、ものすごい人の列が。ちょっと前方に並びすぎたかもしれない。 1分前。いつものごとく気分がだんだん高揚してきた。このワクワク感こそレースの醍醐味のひとつ。 そして、号砲。

 

その瞬間「抑え気味にいこう」という先ほどまでの考えはきれいさっぱり吹っ飛び、興奮状態のまま走り始める。 走り出してはじめて気づいたが、スタート地点からすでに肉眼では判別できないほどゆる~い上りになっていたようだ。

 

その結果、必然的に「抑え気味」の走りとなり、冷静さを取り戻すことができた。その後しばらくは田園地帯や県道など、比較的平坦な道が続いた。 10km地点を過ぎた頃だったろうか、今コースの“クライマックス”でもある2kmの上り坂が現れた。はるか彼方まで延々と続く坂に目の前がクラクラする。

 

案の定、脚が止まり急激にペースダウン。周りのランナーも同じようにペースダウンしていた。これほど2kmという距離が長く感じられたことはない。 上りきったと思われるところで、係員の「ここから下りだよ!」というありがたい声。みんなここぞとばかりにペースを上げ、重力にまかせて坂を駆け下りていく。

 

残り1.5kmぐらいからエネルギー切れで急激にペースを落としたものの、なんとかフィニッシュ。タイムは1時間36分台で、ハーフのPBをマーク。起伏の激しいコースでの記録更新だけにうれしかった。おそらく8月の「かっとび伊吹」、9月の「三河高原トレイルランニングレース」と、夏場に山岳レースを2本走った成果が出たのかも。 <大会スナップ> のどかな田園地帯や御在所岳を見上げる自然体感コース。 はるか彼方に先をゆくランナーが見える。 

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主会場には食べ物や特産品の出店が建ち並び、 イベントとしてもじゅうぶん楽しめるにぎやかな雰囲気。

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表彰式は地元中学生の生ファンファーレ付き。

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参加賞は万古焼カップ&ソーサー、 ボールペン、草餅、クリアファイルなど。

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<大会講評> 渋滞はあるものの、駐車場は充実している。公共交通機関も最寄り駅から少し距離はあるが許容範囲。コースのアップダウンは好みの分かれるところ。一部、車と並走しなければならない区間(通行止めになっていない)があった。給水は4カ所(ハーフ)と充実。バナナとチョコレートの給食も用意されていた。抽選会あり。オールスポーツの撮影あり。食べ物などの出店はかなり充実。会場に足湯、お風呂の施設あり。

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この「鈴鹿山麓かもしかハーフマラソン」、何よりも沿道の地元の方々の応援がすばらしい。とても第2回目という若い大会とは思えないほど、地域にとけ込んでいると感じた。イベントでも祭りでも、地域に根付かせるにはかなりの労力と年月が必要なものだが、この大会に関しては大成功といえるのではないだろうか。

 

初開催にしてランナーズの人気100選にランクインしたのもうなづける。今後は細かな部分を改善してさらに魅力をアップしていけば、5,000人規模までには成長する予感がした。 次の体験突撃取材は「いびがわマラソン(フル)」。その後は「名古屋シティマラソン(ハーフ)」、「豊田マラソン(10km)」と続きます(12月以降は未定)。