ランニングシューズ戦国時代でメーカーが疲弊!?

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矢野経済研究所が行った「スポーツ用品市場に関する調査(2017年)」によると、2016年は市場全体で前年比101.9%とわずかながらプラス成長(2017年は前年比102.6%の予測)。アイテム別では「スポーツシューズ」が高い伸び率を示しました。

2016年のスポーツシューズ国内市場規模(数量ベース)は前年比106.7%の2,601億円。このうち「ランニングシューズ」が牽引役なのはいうまでもありません。靴市場全体が低迷するなかにあってはまさに希望の光といったところでしょうか。

矢野経済研究所は、未だ続く『ランニングブームの旺盛な消費者需要に支えられ(今後も)プラス成長を維持する』と分析。 ほんの10年ほど前までランニングシューズといえば、とくに初心者向けは「白」しか選択肢がなく、いわゆる“運動靴”の延長でした。

それが今では百花繚乱、カラフルでセンスの良いデザインのシューズを各社こぞってリリースしています。 従来ランニングシューズをラインアップしていなかった企業まで参入し、まさにランシュー花ざかりの様相。これまで聞いたことのない海外メーカーも増えました。

こうして供給元が増えるのはユーザーである我々ランナーにはメリットである反面、メーカーにとってはまさに戦国時代。業界をリードするあの企業でさえ密かにリストラしたとかしないとか・・・。

それはさておき、ランニングシューズは「最初の一足」が気に入ると、次も同じもの(メーカー・ブランド)を履き続ける傾向にあります。ですから各社、ビギナー向けのWebサイトやラインアップを拡充して“お得意様”囲い込みに躍起。

とくに新興メーカーのランシューを選ぶ際は、本当にランナーのことを考え、真摯にシューズづくりに向き合っているか吟味してみるのもいいでしょう。 Webサイトはカッコいい写真や言葉ばかり並び、じつは何も語っていないことが多いもの。

もちろん試し履きが必須なのはいうまでもありません。 とくに初フルを控えた方は初めての42.195kmを任せるわけですから、イメージに流されないよう注意が必要です。