「その手は桑名の焼きはまぐり」で有名な桑名市(三重県)を旅ランしてきました。ご存知のとおり桑名には温泉をメインにしたレジャー施設が多く、「走った後のビールと風呂」の楽しみがどこよりも充実する町でもあります。
スタートは名古屋からJRで20分ほどの「桑名」駅。行き先はとくに決めず、とりあえず揖斐・長良川方面へと向かって走りました。
牧歌的な田園地帯を抜け、細い路地を進むとほどなくして揖斐川・長良川につきあたりました。
桑名のはまぐり漁を扱った資料館「はまぐりプラザ」。はまぐり料理が食べられるレストランもあります。休憩所としても利用OK。
焼きはまぐりのおいしそうな香りの誘惑を振り切るように、つぎの目的地「九華公園」へ向かいました。 九華公園はその昔「桑名城」が建っていた地で、幕末まで続いた桑名藩の政の中心地。本丸など建築物の遺構は少なく、かろうじて石垣と堀が往時を偲ばせるのみとなっています。
桑名城は揖斐川を軍事上の防衛線に活用する「水城」でした。九華公園の約6割が満面の水をたたえた堀(跡)であることからも、揖斐川を上手く活かした縄張りが施されていたことがよくわかります。
みずみずしい景観が見事な九華公園を抜け、揖斐・長良川沿いに設けられた遊歩道へ。
「蟠龍櫓」「七里の渡し跡」「六華苑」などの名所旧跡を眺めながら、すがすがしいリバーサイドランが楽しめます。ただ、遮るものがないので夏はちょっと暑いかもしれません。
そのまま北上すると、やがて右手に「伊勢大橋(国道1号)」が見えてきました。直進すれば多度や海津町方面へと至ります。それはそれで充実した旅ランが楽しめそうでしたが、当日は「なばなの里」で温泉に入りたかったため、伊勢大橋を渡ることに。
伊勢大橋は全長1kmもあり、歩道部分も狭いのでけっこう気疲れします。高所恐怖症の方は走って(歩いて)わたらない方がいいと思います。
当日はなばなの里にフィニッシュする前、「長良川河口堰」の管理道路も走ってみました。この様子はまた日を改めてお伝えします。
無事に桑名プチ旅ランを終了し、なばなの里の温泉「里の湯」へ、そして風呂上りのビア。これこそ旅ランの醍醐味です。というか、これなくして何が旅ランでしょうか。
もう少し脚を伸ばして「長島温泉 湯あみの島」をゴールにするパターンも魅力です。いろいろと行き先やゴールを考えながら走る旅ラン。見知らぬまちを走るのは、やはり楽しいものです。