北海道札幌市で5月5日に開催予定の東京五輪マラソン テスト大会(北海道・札幌マラソンフェスティバル2021)。各社報道によると、実行委員会が市民の部(10km)を中止する意向であることがわかりました。
「北海道・札幌マラソンフェスティバル2021」は、東京五輪マラソン競技のテスト大会であると同時に、五輪競技開催時における新型コロナウイルス感染症対策のシミュレーションの場という意味合いもあります。
このため、コロナウイルス感染症が収まっていない状況下で開催することは織り込み済みだったはず。
しかし、一部地域で感染確認者数が劇的な増え方を見せていることと、ウイルスの性質が第3波までのそれとは明らかに異なっている(重症化しやすい、ウイルスが体から抜けにくい等)得体の知れなさが開催を躊躇させたと思われます。
北海道では、札幌市を対象に4月16日までとしていた「不要不急の外出・往来自粛」要請を1カ月ほど延長。これも大きく影響したことは想像に難くありません。
一方、五輪代表選手を含む160名のエリートランナーによるハーフマラソンは予定通り開催するとのことで、テスト大会の体裁は保たれます。
今後第4波が収まったとしても、秋のマラソンシーズンのタイミングで第5波が来ないとも限りません。ワクチンが予定通り供給される保証もない中、マラソン大会が通常開催されるまでの道のりはまだまだ遠そうです。