ハイタッチは禁止なのに、アレについてはどの大会もスルーの不思議。

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先日お伝えした、これから開催される主要マラソン大会の新型コロナウイルス肺炎対策情報。1週間が経過し、中国からのランナーへの参加自粛要請など、一歩踏み込んだ内容にアップデートされています。しかし、あの件について触れている大会はいまだにゼロ。なぜでしょうか。 ※2/13現在の情報に基づきます。

「あの件」とはズバリ「給食エイド」のこと。ウイルスの感染源として「人の手」がいちばんの元凶であることは、連日報道されているとおり周知の事実。 ご存知のようにマラソン大会の給食エイドはトレーに盛られた食べ物を手づかみで取るのが“常識”。不特定多数の人間の手が触れた食べ物を口に入れることになるわけです。

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たとえばレストランのブッフェなどで同じこと(手づかみ)をしたら、きっとその人は周囲から白い目で見られ、非常識な人間という烙印を押されるでしょう。お店によってはトレーごと廃棄、なんて大事にもなりかねません。 マラソン大会でそれが許されているのは、単に「そういうものだから」。心の底ではなんとなく「きたないかも・・・」と感じはしても、“そういうものだから”誰も意義を唱える人はいないのです。

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ただ、今回の新型コロナウイルス肺炎への対応で、いずれの大会も申し合わせたように給食エイドについて触れないのは、なんだか不自然な印象をうけます。 ハイタッチは禁止するのに、給食についてはスルー。整合性が取れていないような・・・。

給食は個包装のものだけ提供」「備え付けの爪楊枝で刺して食べる」「自分で補給食の用意をするよう呼びかける」・・・といった対応を打ち出す大会があってもよさそうですが、どの大会もまるでタブーのように触れないのはなにか理由があるのでしょうか。

・・・といいつつ、私自身はマラソン大会の給食が何より楽しみですし、そこまで神経質に考える必要はないかな、とも思います。皆さんはどう思われるでしょうか。 ※2/14追記:10日の時点で東京マラソンが新型コロナ肺炎対策として「給食品の見直し」をアナウンスしています。ただし具体的な内容についての記載はありません。