今月27日〜3月1日に開催予定だったカメラ・映像関連の大型イベント「CP+2020」が、新型コロナウイルス肺炎感染拡大の懸念から中止を決定しました。この「大型イベント中止」という嫌な流れがマラソン大会にも波及する可能性はあるのでしょうか
CP+(シーピープラス)はカメラと写真映像のワールドプレミアショーで、期間中7万人の来場者を集める大型イベントです。本日、事務局より中止決定がアナウンスされました。
リリースによると、『約7万人の不特定多数の来場者の方々に感染するリスクを排除しきれない可能性があります。当工業会としては、このようなリスクを避けることが重要と判断し、誠に遺憾ではありますが、開催を中止することとしました』(一部抜粋)というもの。
これを過剰反応とみるか妥当な判断とみるかは意見のわかれるところだと思いますが、憂慮されるのは、この「大型イベント開催中止(自粛)」の流れがマラソン大会にも波及するのではないかという点。
ただ、同じ大型イベントであっても、CP+は室内=「閉鎖空間」で開催されるのに対し、マラソン大会は空気が滞留しない「屋外」で行われるという違いがあるため同列に扱うのはどうか、という考え方もできます(受付会場は屋内の場合もありますが)。
次の日曜日(16日)に開催されるマラソン大会は“逃げ切り開催”できるとしても、3月〜4月にかけて開催予定の東京・名古屋・長野あたりは社会の風当たり次第でどうなることか・・・。
今後、新型コロナウイルス肺炎感染者が発生したとして、万が一その患者が「○○マラソンに出場していた」ということになれば、ネタ的にワイドショーの格好の餌食になることは必定。
世間の目は一気に「マラソン大会=危ない」という流れに傾きます。 そうなれば大会事務局(主催自治体)は対応せざるを得なくなり、たとえば東京マラソンや名古屋マラソンの場合、「エリート部分のみ開催」「EXPO中止」が現実味を帯びてくるのではないでしょうか。
とにかく「マラソン大会で感染者が出た」という、私たちランナーにとって最悪な事態とならないよう祈るしかありません。