ナゴヤエリアを流れる有名な川といえば、庄内川、矢作川、天白川、揖斐川、長良川といったところでしょうか。いずれの川にも親水空間やジョギングコースなどが整備されており、ホームコースとして日常的に利用しているランナーも多いことでしょう。
河川敷を走っていると、ふと「この川ってどこから流れているのかな?」と疑問に思うことはありませんか?川をぐんぐん遡っていき「源流を見てみたい!」衝動に駆られることはありませんか。
そこで本日は、中部地方を代表する6つの河川をピックアップ。その源流を調べてみました。昨年に続き今年の秋冬もマラソン大会が軒並み中止になりそうな今、ストレス発散も兼ね「源流めざしてRUN」はいかがでしょうか。
◆矢作川
長野・岐阜・愛知の3県をまたがり三河湾にそそぐ「矢作川」。その源流は茶臼山で、長野県側に「矢作川源流」の碑が建てられています。※矢作川水系全体の源流は大川入山。
ちなみに矢作川は安城と豊田をむすぶ「明治用水」に水を供給しており、用水沿いに整備されたサイクリングロードはランナーにも人気です。
◆五条川
愛知県を代表するお花見スポットして有名な五条川。とくに大口町・江南市・岩倉市の三市町にまたがるエリアが「日本さくら名所100選」に選定されています。
五条川の源流を犬山の入鹿池だと誤解している方もいますが、正解は岐阜県多治見市最高峰の「高社山」。標高417mの低山ながら、春日井の道樹山・弥勒山、恵那山などの眺望が開けるポイントもあります。 山頂まで登山道が整備されていますので、「この山の水が五条川のサクラを育んでいるんだ〜」と感慨にふけるのも素敵かもしれませんね。
◆揖斐川
木曽三川の一つで、ナゴヤエリアの人にはおなじみの河川「揖斐川」。
沿線には谷汲山華厳寺、揖斐峡、徳山湖など、揖斐川沿いの自然にとけ込んだ景観を楽しめる観光地が点在しています。
そんな自然豊かな揖斐川の源流が、揖斐川町と福井県今立郡の境にそびえる「冠山」(標高1,257m)。揖斐川のほか、日本海にそそぐ足羽川の源流でもあります。
◆巴川(矢作川水系)
三河地方を代表する河川の一つ「巴川」は、新城市と岡崎市の市境にそびえる巴山(標高719m)が源流。 愛知高原国定公園内の三河湖を経由した後、紅葉の名所として名高い香嵐渓(豊田市足助町)を流れる足助川など、11もの支流を束ねて矢作川本流へと注ぎます。
ちなみに巴山は、矢作川(巴川)、豊川(巴川)、乙川(男川)の水源の一つでもあるため、巴山を攻略すれば一挙に4つの川の源流を制覇したことになります。
◆長良川
四万十川(高知)、柿田川(静岡)とともに「日本三大清流」の一つに数えられる「長良川」。ナゴヤエリアのランナーには尚子ロードでおなじみ。
その源流は岐阜県高山市と郡上市にまたがる「大日ヶ岳」(1,709m)。周辺はスキーリゾートとして整備されているため、夏の旅ランにはぴったりです。
◆大井川
私たちランナーには「しまだ大井川マラソン in リバティ」の開催地としておなじみの「大井川」(静岡)。
源流は南アルプスの「間ノ岳」(標高3,189.5m)。日本で4番目に高い山でもあります。
さて、いかがでしたでしょうか。ここで紹介した河川は総延長100kmを超えるものもあり、河口から源流まで遡るのはたやすいことではありません。 そこで走力に応じてスタート地点と距離を決め、途中から源流まで走ることをおすすめします。なお、源流近くになると川の名前が変わることもあるため注意が必要です。