ランニング中ふくらはぎの下部に痛みや痙攣を感じる、あるいはランニング後にふくらはぎがほてる、しびれる、足が冷たく感じるなどの症状はありませんか?それ、“ジョギング病”かもしれません。
血管外科医のHuiting Tina Chen医学博士によると、上記のような症状は膝窩動脈閉塞症候群(PAES)と呼ばれる循環障害の可能性があるとのこと。
日常的にランニングやサイクリングなどの運動を行っている比較的若い世代の健康な男女によく見られることから「ジョギング病」と呼ばれることもあるそうです。
PAESは、ふくらはぎの筋肉が肥大したり異常な位置にあったりすることで膝裏を通る動脈(膝窩動脈)が圧迫。その結果、脚(足)への血流が滞り症状となって現れます。 この症状は激しいトレーニングによって動脈への圧力が高まると、時間経過とともに顕著になっていきます。
主な症状は以下の通り。 ・脚のだるさ、しびれ、むくみ ・ふくらはぎの痙攣(とくに運動中) ・皮膚の色の変化 ・血栓の形成 放置しておくと長期的に膝窩動脈が圧迫されて狭くなり、運動時はおろか歩いているだけでも足がつりやすくなるそう。
重症化すると、血栓(深部静脈血栓症)や膝窩動脈瘤(動脈壁が伸びて薄くなり破裂する可能性がある)を引き起こすことがあるとも。 症状に身に覚えのある方は、いちど血管の専門医に相談してみてはいかがでしょうか。
via:What Is Jogging Disease And Why Does It Affect Healthy Athletes? (Henry Ford Health System)