意外と知らない!?旅ラン(観光ラン)のメリットとマナー。

いよいよゴールデンウイーク。中には明日から9連休という方もいらっしゃるのではないでしょうか。連休中に旅行を予定されている方は多いと思いますが、渋滞や混雑などこの時期ゆえのデメリットも。そこで、ランナーならではの旅スタイルを実践し、少しでもストレスが少ない連休を過ごしてみませんか。 asukamichi.jpg
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ランナーにしかできない旅のスタイルといえば「旅ラン(観光ラン)」。その楽しさやメリットは計り知れません。そこで、旅ランのノウハウやマナーをまとめてみましたので、ゴールデンウイークの旅行にお役立てください。 ※ここでは「観光スポットをめぐりながら走る」ことを旅ランと定義します(走ることが主のマラニックとはニュアンスが異なります)。 DSCN6410.JPG ●旅ランのメリットとは? 旅ランのメリットはさまざま。まず、現地での移動は「脚」になるので、バス・鉄道運賃や観光スポットごとの駐車場代などの交通費がかかりません。さらには「交通渋滞」や「時刻表」に縛られないため、余計なストレスを感じることなく自由に旅を満喫できます。しかも歩いて回るより格段に速く、時間を有効に活用できるというわけ。 そしてなにより、自分の脚で移動するからこそ見えてくる景色、出会い、気付きこそが旅ランの醍醐味です。とにかく観光後のビールがウマい、ごはんがオイシイ、お風呂が最高! mtsus09.JPG ●どれぐらいの距離を走るの? 観光地の規模やコース設定、個人の走力にもよります。あらかじめ地図アプリなどを使い、行きたい観光ポイントを結んでおおよその距離を把握しておきましょう。グループで観光ランするときは、もっとも走力のない人に合わせてプランを組み立てる必要があります。 あくまでも「観光」がメインなので終始走りっぱなしというわけではありません。観光ポイントではゆったり過ごして、適当に食事タイムや休憩も入れましょう。ランニングで10キロ続けて走れる人なら、総距離20キロの設定でもじゅうぶんいけるのではないでしょうか。 kyoto_gjuunotou.jpg ●荷物はどうするの? 大きな荷物はホテルまたはコインロッカーに預けましょう。最低限の携行品、たとえば財布・着替え・タオル・カメラ・ドリンク・コスメ用品などはバックパックに入れて背負います。ただしここで重要なのは、バックパックはランニング専用であること。 体にフィットして揺れにくい構造になっており、長時間のランニング時でもストレスを感じません。廉価なものなら3千円台ぐらいからあります。18〜20リットルぐらいがおすすめ。 DSCN7123.JPG ●途中で疲れちゃったらどうしよう・・・ 無理して走る必要はありません。バスや電車やタクシーを使えばいいんです。はじめから帰りは公共交通機関を利用するプランを立て、ワンウェイのコースを設定すればより広域の観光が可能です。 なにも山を走るわけではありませんから、プランをたてずに行き当たりばったりの旅ランも面白いかもしれませんね。 daitsuuji1.jpg ●より快適な旅ランのために 途中でお店に入ったり公共交通機関に乗るとき汗が気になるという方。とくに女性に多いと思いますが、タオルの他にデオドラントシートを用意しておき、入店前にサッと拭くだけでもサッパリします。 ランニング用バックパックは通気性をよくするためメッシュ構造になっているタイプがほとんど。汗をかいた場合、中のものは濡れます。タオルや着替えなど濡れて困るものはビニール袋やジップロックに入れておきましょう。急な雨対策にもなります。 「給水はこまめに」が基本中の基本。喉が渇いてからではすでにレッドゾーン一歩手前です。給水を怠ると脱水以前に「疲れ(いわゆるバテた状態)」として現れます。楽しく旅ランするためにも、こまめな給水をつねに心がけましょう。 旅ラン途中の食事タイムにビールを飲みたくなっても絶対に我慢してください。飲酒ランは法律違反ではありませんが、体調の急変や脱水を招くため非常に危険です。お酒はフィニッシュしてからの楽しみにとっておきましょう。 そして何よりも旅ランをより楽しくするコツ、それは事前のトレーニンです。少し走っただけで疲れていては、せっかくの観光が台無し。仲間にも迷惑をかけます。事前に最低限のトレーニングを積んでおくことが、より楽しく爽快な旅ランのための基本です。 asakusa0013.jpg ●旅ランのマナーについて 旅ランにも作法というものがあります。とくに連休中はいずれの観光地も混雑するもの。「人が多くなってきたな」と感じたら走るのはやめて歩きましょう。ランナーは街でも公園でも山でも想像以上に嫌われていることをお忘れなく。 神社仏閣の境内は歩きましょう。人によっては、神社仏閣はとても大切な場所です。こうした方々を傷つけないよう、境内・神域でのランニングは自粛してください。なお、名古屋の豊国神社のように、境内にジョギングコースを設けているところもあります。 自分の汗に気をつかいましょう。レストランで食事をしているとき、電車に乗っているとき、汗まみれの集団が近くにきたらどう感じますか?とても不快だと思います。お店に立ち寄るのは旅ランの醍醐味ですが、せめて入店前にタオルで拭く、できれば汗がひいてから入店するなどの心遣いは必要です。 2013-05-052012.36.53-1.jpg