日本初の駅伝大会は101年前、距離は京都〜東京間504キロ。

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駅伝&マラソンシーズン真っ盛り。来年1月16日に開催される「皇后杯 第40回全国女子駅伝」では、所属チームでの駅伝出場は引退した福士加代子選手が、青森県代表で出場を予定していることがわかりました。とても楽しみです。さて、マラソン競技の起源といえば1896年に開催された第1回オリンピック(アテネ)とされています。では「日本初」の“マラソン大会”はいつ、どのような内容で行われたかご存知でしょうか。

日本で初めて行われたマラソン大会は、今から109年前の1909年(明治42年)に神戸で開催された「ラソン大競走」であるといわれています。 現在では、神戸市役所前に「日本マラソン発祥の地神戸」の碑(下の写真)が建てられています。

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このマラソン大競走、当時の精鋭中の精鋭ランナーだけが出場を許された“エリートレース”でもありました。 健脚自慢の応募者の中から、セレクションによって120人に絞り込まれ、さらに予選会でわずか20名の参加選手が決定。

栄えある優勝者は草鞋履きで出走した軍人の金子長之助選手で、タイムはなんと2時間10分54秒!いきなり当時の世界新記録を大幅に更新! ・・・というのは嘘で、じつはマラソン大競走の距離は32km。

まあ、それでも1kmあたり4分5秒ペース、しかも草鞋で走破(途中から裸足)したことを考えると、かなり健闘したといえます。

ラソンと並びこのシーズン人気なのが「駅伝」。起源はもちろん日本で、今からおよそ100年前の1917年に行われた「東海道駅伝徒歩競走」であるといわれています。なんと京都〜東京間508km(23区間をつなぐ壮大なレースでした。

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このようにマラソンも駅伝も、先人のチャレンジや努力により発展してきました。来年のニューイヤー駅伝箱根駅伝、そして全国女子・男子駅伝は、そんな歴史物語に思いを馳せながら観戦してみてはいかがでしょうか。