ここ4〜5年で一気に増えたマラソン大会。そんな中、“都市型マラソンの大本命”ともいえる都市での開催が相次いで決定し、全国の市民ランナーをソワソワさせています。
2014〜2015年シーズン、市民フルマラソン大会開催を予定している主な都市は横浜・福岡・金沢。レースじゃなくても「走りたい!」と思わせるまちばかり。 東京・大阪に匹敵する3万人(もちろん男女)規模での開催をめざすのが「横浜マラソン」。
開催予定は2015年3月15日。スタート・ゴール地点は「みなとみらい21」地区で、ベイエリア、関内、本牧、磯子などの観光名所を惜しみなく通過する「これぞ都市型マラソン!」といったコース設定になりそう。
日程的に名古屋ウィメンズマラソンとかぶる横浜。名古屋WMにとって、観光資源の豊富な横浜が相手ではあまりにも分が悪い・・・。このままでは、関東の女性ランナーばかりか地元東海エリアのランナーも横浜に目がいってしまうかも。
名古屋WMは、地元ランナーを冷遇したツケを2年後に払わされることになるのでしょうか。 こうなったら「男女ともに走れる愛知県初の市民フルマラソン」にして耳目を集めるとか、現在のつまらない郊外コースから真の都市型コースに変更するとか、よほどのインパクトがない限り横浜とは張り合えないかもしれません。スポンサーも取られちゃったりして・・・ 地元の大会だけに心配です。
ちなみに「横浜マラソン2015」は「横浜国際女子マラソン」とはまったく別開催です。 もう一つの大本命、「福岡マラソン」は2014年11月9日開催。定員は1万人。まちの規模の割にやや少なめですが、そのぶん堅実な大会運営が期待できそう。
スタートは福岡市の中心地、天神エリア。観光ポイントをめぐりながら糸島市役所志摩庁舎付近のフィニッシュをめざします。 ちなみに「福岡マラソン」は「福岡国際マラソン」とはまったく別開催です。
最後に紹介するのは「金沢マラソン」。こちらは東京、大阪、横浜といった大都市ではないものの、観光地としては日本でも指折り。名古屋からも出かけやすいとあって、「古都・金沢」を走ってみたいと思われる方は多いのではないでしょうか。
北陸新幹線開通で、首都圏からも多くの参加者が見込めそう。 金沢マラソンの開催は2015年11月15日。東海エリア唯一の市民フルマラソン「いびがわマラソン」と日程的にかぶりますが、「いびがわ」には長年培ってきた「おもてし」の伝統が息づいています。
根強いファンも多くいるので心配ないでしょう。 さて、もちろん都市型マラソンだけがマラソン大会ではありません。ランニングブームのずっと以前から市民ランナーや地元の人々に支えられ、続いてきた大会がたくさんあります。
市民ランナーの中には、すでにこうした古株の大会に回帰しようという動きも。 なんでもかんでもエントリーする前に、今一度「自分はこの大会の何が気に入ってエントリーするのか」「本当に走りたいのか」を問いかけてみる必要があるのかもしれません。