世界最速ムスメと世界陸上日本代表3人が参戦!2017ぎふ清流ハーフ観戦レポ。
今年で7年目を迎えた「高橋尚子杯 ぎふ清流ハーフマラソン」。第1回〜3回まで出場し、第2回大会では3時間のペースランナーも務めさせていただいた、個人的にも親しみ深い大会です。今回、応援ではありますが4年ぶりに参加してその進化ぶりに驚きました。
第1回大会では定員割れ、そして給水不足など問題点も多かったぎふ清流。しかし大会長である高橋尚子さん自ら率先して改善に取り組み、7回目を迎える今では香川丸亀、仙台国際の国内2大ハーフマラソンと並ぶ大会に成長しました。
ぎふ清流の目玉は招待選手やゲストが豪華なこと。中でも川内優輝選手は第1回大会から連続出場。今年ももちろん走りました。
今回は例年にも増して豪華なラインアップ。注目の大迫選手がゲストとして登場したのは昨日触れましたが、招待選手も今をときめく選手ばかり。
とくに女子は世界選手権(8月4日開幕/ロンドン)マラソン日本代表に内定している安藤友香選手、清田真央選手(ともにスズキ浜松AC)が揃い踏み。
そしてハーフマラソン世界記録保持者のジョイシリネ・ジェプコスゲイ選手(ケニア)が参戦。しかも「昔の選手」ではなく、世界記録(1:04:52)を叩き出したのは今月1日のこと。まさに「いま世界一速い女」の走りが間近で見られるとあって、密かに楽しみにしていました。
ジェプコスゲイ選手は期待を裏切らず大会記録で優勝。実業団の男性選手たちをバッサバッサ抜いていく姿はまさに全身バネ娘。こんな人に日本人選手が勝てるわけがありません。写真は残念ながら後ろ姿のみ・・・。
男子では神野大地選手が出場予定だったものの、合宿中のケガでDNS。これは残念でしたが、それでもあまりある豪華な参加選手に応援の熱も上がります。
同じく世界陸上マラソン代表の川内選手は、ぎふ清流は相性が悪いのか一度も優勝どころか日本人1位になったこともありません。今年も自身で「恥ずかしい」とコメントしたとおり1時間4分台で15位という成績でした。
男子の優勝はフィニッシュ直前で加速装置を起動させたアレクサンダー・ムティソ選手。前回優勝した愛三工業のパトリック・ムエンド・ムワカ選手は10位でした。
注目の日本人女子は安藤友香選手が3位、清田真央選手は5位でした。2人とも腕をたらした忍者走りで有名ですが、疲労がピークの終盤になると腕が上がってくるようです。これは一般的なランナーと正反対で、興味をそそられました。両選手とも日本人ワン・ツーフィニッシュを果たし、手応えはつかんだのではないでしょうか。
レース後にはすっかり“ぎふ清流の顔”となった爆風スランプのライブが開催されました。途中でマイクが入らないというトラブルにみまわれながらも、サンプラザ中野くんの機転でステージ近くにいた元プリンセスプリンセスのドラマー、富田京子さんを引っ張り上げて即興セッションの「ランナー」を披露するなど、会場は大いに盛り上がりました。
来年は久々に選手として参加してみたいと思わせる、あらゆる面において魅力いっぱいのぎふ清流ハーフマラソンでした。