名古屋では数少ない『青天を衝け』渋沢栄一ゆかりの施設「揚輝荘」に行ってきました。

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NHK大河ドラマで戦国時代が舞台のときは、東海地方にゆかりの地がいくつも出てきます。前回『麒麟が来る』では岐阜がフィーチャーされ、なんと大河ドラマ館が県内だけで3カ所も作られるという盛り上がりっぷりでした。しかし・・・

現在放送中の『青天を衝け』のように幕末・明治時代が舞台となると、東海地方の出番はほぼゼロ。幕末の動乱と尾張藩はほとんど関係なかったため、当然といえば当然ですが。

「今回は大河ドラマゆかりの地を訪れる楽しみがない」と諦めかけていたところ、名古屋市内に渋沢栄一ゆかりの地があることを知り、さっそく行ってきました。

青天を衝けの主人公、渋沢栄一ゆかりの地とは、覚王山日泰寺にほど近い「揚輝荘(ようきそう)」です。

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揚輝荘とは公式Webサイトによると・・・大正から昭和初期にかけて(株)松坂屋の初代社長である15代伊藤次郎左衛門祐民の別荘として、覚王山の丘陵地に建設された、 名古屋の近代における郊外別荘の代表作とのこと。

この伊藤祐民は「明治42年渡米実業団」の一員としてアメリカに渡ったのですが、このときの同行メンバーに渋沢栄一がいたことから交流が始まったのだそうです。

実際、帰国後も交流は続き、渋沢栄一は伊藤祐民を頼って何度も名古屋を訪れ、名古屋での事業を進めました。

その交流の象徴がここ揚輝荘なのです。メインの建物は「聴松閣」と呼ばれ、館内を見学することができます。

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応接室や舞踏場がそのまま残されており、ところどころにインド様式の意匠がほどこされていてオリエンタルな雰囲気。

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聴松閣への入館は有料(300円)ですが、庭園を散策するだけなら無料。

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現在「渋沢栄一とその時代の人々」展を開催中ですので、300円をケチらず聴松閣に入館されることをおすすめします。

www.yokiso.jp