名古屋の百貨店がようやくランニング市場に本腰?

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今週はじめに折り込まれていた名古屋の老舗デパート「松坂屋」のレギュラーチラシ。いつもなら軽く読み流すところ、「おっ!」と手が止まりました。なぜならそのチラシには、ランニングを前面に押し出したビジュアルが掲載されていたからです。

東京を中心とした「ランニングブーム」に、1歩も2歩も遅れを取っている名古屋エリア。関西では京都、大阪、神戸が立て続けに都市型大規模フルマラソンの開催を表明するなど、いち早くブームのビッグウェイブに乗っかる方針を打ち出しています。

ところがここ名古屋にいたっては、ランニングブームから完全に取り残された印象。ナイキショップ(独立店)は昨年撤退し、東京のようにミズノやアシックスなどのスポーツ用品大手が運営するランニングアンテナショップもありません。

わずかな希望といえば、昨年オープンした市内唯一のランニング専門店(ウインドアッププラス)と栄の「アディダス パフォーマンスセンター 名古屋」ぐらい。

そんな状況の中、市内の老舗デパートが「ランニング市場」を強く意識したプロモーションを仕掛けてきたのは、名古屋のランニングムーブメントを活性化させる上でも非常に画期的な出来事であるといえます。

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百貨店協会ではすでに昨年の秋、東京地区においてランニングをトレンドと認定するレポートを発表しています。名古屋の百貨店もようやく「ランニングはカネになる」ことに気づき、アクションを起こし始めたというところでしょうか。

このまま東京のように大手企業がゾクゾクと参入してくれることを願ってやみません。さしあたりナイキショップの復活と、ミズノやアシックスの独立型ランニングショップのオープンを期待します。