東京マラソン2021を実走取材してきました。新型コロナ下での大規模市民マラソンということで、事前準備から異例づくしだった今大会。従来のマラソン大会とは一線を画す、ある意味貴重な体験でした。本日は受付篇をお届けします。
これまでの大会レポで「受付篇」を設けることはありえませんでした。なぜなら「ゼッケンを受け取るだけ」なので。 しかし今回の東京マラソン2021は、健康管理アプリへの入力、PCR検査の検体準備、各種予約など事前にやることが多岐にわたり、受付会場も従来とは様相が異なっていました。 まず第一の関門は受付会場となる東京ビッグサイトへの入場。ここで受付予約のオンラインチケットを提示するのですが、ゼッケン引換チケットと混同する人が多いらしく、スタッフが粘り強く説明していました。
かくいう私も自信満々に見せた画面がゼッケン引き換えチケットで、「皆さん間違われますぅ〜」と笑顔で対応してくれたスタッフに感謝です。 ようやくビッグサイト建物内に入ると、あとは完全に一方通行。引き返すことはできません。
長い通路を誘導されるがまま進んでいくと、やがて受付会場入口に到達。まずは検温と手指消毒です。ここで37.5℃以上あったら気まずい空気が流れるところですが、36.5℃で無事にクリア。
続いて受付予約(電子)チケットのチェック。スマホ画面のバーコードを読み取ってもらい、ようやく受付会場に入場。
まずは「本人確認カウンター」へ。ここで「健康管理アプリ」のチェックおよび免許証などによる本人確認が行われます。期間内の検温がしっかり実施されているか、および体調に異変がないかチェックを受け、“合格”したら誘導にしたがい先へ進みます。
次は事前に回答済みの「Web問診票」(健康管理アプリとはまた別物)を提示。この問診票への回答(けっこうめんどくさい)を忘れる人が多いらしく、あらかじめ入力コーナーが設けてありました。異常がないことを確認してもらいこちらも無事にクリア。 そしてPCR検査の検体提出カウンターへ。検体を入れた容器を自分でセットします。
最後はゼッケン(アスリートビブス)の受け取りカウンター。受取用の電子チケットを提示する以外は、これまでのマラソン大会と同じです。ボランティアの方が「がんばってくださ〜い」とゼッケン、プログラム、各種おまけが入った袋を渡してくれました。
受付会場の出口で計測チップのテストを終え、ようやく「受付」終了。
スタッフの皆さんの的確な誘導とサポートのおかげで、かなりスムーズに済んだ気がします。タイミングが良かったのか、列に並ぶこともほぼありませんでした。
ただ、受付を終えたからといって油断はできません。PCR検査の結果が大会当日の明け方になる(午前2〜4時)と言われていたからです。 当然、陽性なら出場できません。それどころか医師から直接電話が入り、対応を指示されるとのことでした。
最悪、東京の待機施設に缶詰になるのでは、という不安がよぎり、気になって眠れませんでした・・・と言いたいところですがぐっすり眠れました。果たしてPCR検査結果はいかに・・・。次回は「スタート会場篇」をお届けします。