愛知県の最高峰、茶臼山(1,415m)。周辺には自然の中を爽快に走れる散策路や周遊道路が整備されており、リゾート気分でランニングが楽しめるスポットとしてランナーに人気です。奥三河旅ラン特集第4弾として、初秋の茶臼山高原を走ってきました。
茶臼山高原の駐車場は6カ所。ランニングが目的ならどこへ停めても問題ないでしょう。一番便利なのは総合案内所やレストハウスに近い第1駐車場です。
レストハウスの裏手にそびえるのが萩太郎山(1,358m)で、スキー場は茶臼山ではなく萩太郎山にあります。
茶臼山でランニングといえば、まず体験したいのがゲレンデ直登からの直滑降ラン。上りはかなりキツいけれど、頂上付近から一気に駆け下りる爽快感はたまりません(↓写真は過去に仲間と訪れた際の直滑降シーンです)。
その勢いのまま、次は茶臼山の山頂をめざすのが定番スタイル。第2駐車場付近の西側登山ルートから入っていきます。
登山道で前方にハイカーがいる場合、走るのは控えてトレッキングモードで。多くの人が訪れるとあって、ルートはきれいに整備されています。
歩き始めてすぐに「自由の丘」に到達。高原らしい景観が広がります。
自由の丘を過ぎるとようやく登山道らしくなっていきます。初心者に優しい山とはいえ、ふだん山登りに慣れていない人はキツいかもしれません。
登山道入口から40分あまりで山頂に到達。愛知県で一番高い場所に立ちました。
さきほど走った萩太郎山の全景や、色づいた秋の茶臼山高原が一望のもとに。
しばらく絶景を堪能し、そのまま登山道を直進。カエル館方面へと進みます。
落ち葉を踏みしめながら下山すること10分、茶臼山高原周遊道路に出たら右へ。
しばらく走ると左側に歩道のフェンスの切れ目があるので入っていきます。
このあたりは愛知県と長野県の境で、愛知県側の森は原始の森林に近い状態を保っているそう。とても神秘的な雰囲気でした。
ブナの原生林を進んでいくと左手にカエル館があります。ふたたび周遊道路に出たら湖とは逆方向(右)へ。
このあたりは歩道があるため、木々の間を気持ちよく走れます。練習モードで走りたい方は、この茶臼山高原周遊道路(約7km)を周回するのもいいでしょう。
やがて視界が開ける南アルプス展望駐車場を右に抜けて散策路へ入っていきます。
矢作川の源流を超えると、とても雰囲気のいいシングルトラック(人ひとりが通れる幅の道)が。前方にハイカーがいないことを確かめたら、思い切り駆け抜けてみましょう。
シングルトラックを抜けると目の前に「茶臼山高原牧場」が広がります。
高原の爽やかな空気のなかを快調にラン♪
ほどなくして茶臼山高原の中心エリアに戻ってきました。この1周でおよそ6〜7kmぐらい。距離的にはしれていますが、ゲレンデ直登と登山を含むためそれなりに走り応えはあります。
一息つき、レストハウス「やはず」で茶臼山名物のダムカレー。これは新豊根ダムをイメージしており、ライスが山、カレーがダムの水を表しています。一気に放流するか、少しずつ放流するかはお好み次第です。
茶臼山高原ランの後は兎鹿嶋温泉「湯~らんどパルとよね」で汗を流しましょう。
豊根村での宿泊は、茶臼山高原からクルマで10分の「御宿 清水館」がおすすめ。
茶臼山の山麓に位置する宿で、館内は木のぬくもりに満ちた癒やしの空間。
ジンギスカンやチョウザメの食事目当てに、シーズンごとに訪れるファンも多いのだとか。
さて、今回は奥三河旅ラン特集第4弾として茶臼山高原ランをお届けしました。季節によってガラリと景観が変わるのも茶臼山高原の魅力。名古屋からクルマで約2時間で行ける茶臼山で爽快高原ラン。未体験の方はぜひ訪れてみてください。