愛知県瀬戸市を走ってきました。瀬戸市といえば陶磁器の産地として全国的に有名ですが、ランナーにとっては定光寺や海上の森エリアが馴染み深いのではないでしょうか。今回は同じ瀬戸市でも市街地エリア。名古屋の隣にもかかわらず、これまでほとんど訪れたことはありませんでした。
スタートは名鉄尾張瀬戸駅。名古屋市の中心(栄駅)から電車一本で30分あまりと好アクセス。駅はモダンな外観の「パルティせと」に隣接しています。
尾張瀬戸駅からゆっくり走って5分ほどで「せと銀座通り商店街」へ。昭和風情ただようどこか懐かしい商店街。意外といっては失礼ですが、そこそこ活気があります。円頓寺商店街の雰囲気に少しだけ似ているかも。
地元のスーパースター、藤井聡太二冠の手作りポスターや垂れ幕がたくさん。瀬戸市民の熱狂ぶりがうかがえます。
商店街の中程にある「猫神社」。瀬戸市には招き猫ミュージアムもあり、かなり猫推しの町という印象。ネコ好きにはたまりません。
せと銀座通り商店街を抜けたところにあるのが「宮前地下街」。ここは瀬戸の産土神「深川神社」の参道でもあります。
ちなみに宮前地下街にある「うなぎ田代」は2019ミシュラン東海版でビブグルマン認定された銘店。星が付いたわけではありませんが、「ミシュランに載った」のは事実です。 高台にある「陶祖公園」へ。陶祖・加藤藤四郎の偉業を称える六角陶碑が見どころ。
園内になぜかお猿さんが。日本モンキーパークから譲り受けたニホンザルらしいのですが、なぜここにやってきたのかよくわかりませんでした。激しく威嚇してきたので早々に退散。
陶祖公園を後に、市街地を縦断する瀬戸川を渡って南へ。
「窯垣の小径」はその名のとおり、かつて陶磁器を積んだ荷車が行き交った道。今回の瀬戸みちくさランニングのメインです。
窯道具を埋め込んでつくられた塀が連なる400mほどの路地で、瀬戸市街観光の代表的なスポット。走るのはやめてゆっくり歩きます。
小径の途中には「窯垣の小径ギャラリー」や資料館などが点在。
東端に位置する「洞本業窯」では、現役で稼働している本業窯を見ることができます。
窯垣の小径を抜け、再び市街地方面へと向かいます。「招き猫ミュージアム」の駐車場に寝そべる巨大な猫の置物(?)は絶好のインスタ映えスポット(常時展示しているかは不明です)。
こちらは本物。
次に立ち寄ったのは、2005年に開館した「瀬戸蔵ミュージアム」。昭和30~40年代の瀬戸の町を再現した博物館で、実物大の駅舎や昭和3年製のせとでん車両が目を引きます。
もちろん陶磁器に関連する展示も充実。
さて、今回は距離は短いながら、瀬戸市街地の魅力をぎゅっと凝縮したコースを紹介しました。もっと距離が取りたい方は定光寺方面あるいは海上の森方面に足を伸ばすのもいいでしょう。 県外など遠方から旅ランで訪れてもじゅうぶん楽しめる町です。市内には宿泊施設もいくつかあり、合宿で泊まるなら一棟借りもできる古民家ゲストハウス「ますきち」がおすすめ。
名古屋から数十分と近いにもかかわらず、ちょっとした旅気分が味わえる瀬戸市街地ラン。週末のみちくさランニングにいかがでしょうか。