これから夏に向けて、アウトドアアクティビティがさらに活性化すると予測されます。もちろん野外とはいえ、「密」の要件を満たせば感染リスクはゼロではありません。そんな中、本格シーズンを前にアウトドア関連10団体が野外活動におけるガイドラインを発表しました。
共同提案を発表したのは、「一般財団法人トレイルランニング協会」「日本トレイルランナーズ協会」「公益社団法人日本山岳ガイド協会」など10団体(統括団体は一般社団法人コンサベーション・アライアンス・ジャパン)。
「#ステイコネクテッド~自然と適切につながるための6つのヒント~」と題した提言で、withコロナ下においても「心身の 健康と安全を最優先に、人々が野外活動、アウトドアスポーツを通じて、家族、他人、地域 社会、そして自然と適切なつながりを保ち続けることを奨励する」ことを目的に策定されました。
提言は「行く前に」と「行ってから」に分かれており、それぞれ3点ずつ計6つのヒントが簡潔に記されています。 行く前に〜KNOW BEFORE YOU GO〜 ●出発前に現地の状況を調べよう ●事前にしっかり計画しよう ●身近なフィールドで過ごそう 行ってから〜WHEN ONCE OUTSIDE〜 ●フィジカル・ディスタンスを実践しよう ●安全第一で行動しよう ●自然にダメージを残さないこと
共同提案に至った背景について、 外出を望む動きと新たな感染の不安のはざまで、野外活動、アウトドアスポーツを愛好する市民はもとより、パンデミックで大きな経済的被害を受け、来訪者の受け入れ再開をめざしている日本各地の山岳ガイドや自然学校、キャンプ場などの事業者の間では、「今は何が最善の行動なのか?」「何を基準に行動すれば良いのか?」という混乱が起きています。 以上のような現状認識のもと、 私たちはそれぞれ個別に、新型コロナウイルス感染症のパンデミック中の野外活動やアウトドアスポーツについての行動ガイドラインを提唱してきました が、外出自粛の段階的緩和と夏休みを前に、わかりやすい包括的なガイダンスを新たに策定し、広く一般に共有することが不可欠であるという認識で一致しました。 としています。
さて、今月19日から県境を越えた移動の自粛要請が解除されます。トレイルランニングやアウトドアレジャーに出かける際は、上記提言はもとより、それぞれの自治体・施設のルールをしっかり把握した上で楽しみたいですね。