ランニングは長時間にわたり同じ動きをカラダに強いるスポーツ。膝、脹脛、足底、腰などの痛みは、ランナーなら大なり小なり誰でも経験したことがあるはず。その原因のほとんどが「筋肉ロック」によるものであることをご存知でしょうか。
「筋肉ロック」ときいてどのようなことを思い浮かべるでしょうか。肩こりのように単純な筋肉の凝りでも、筋肉ロックンロールのことでもありません。もっとミクロの世界、筋繊維単位で起こる生理的反応なのです。
この筋肉ロックは痛みや故障を抱えている人だけではなく、痛みがない人にも起こっている可能性が高いといいます。筋肉ロックを放置するとパフォーマンスの低下はもちろん、ランニング障害の原因になったり、症状の悪化を招きかねないとか。
そのあたりの詳細を、数多くのアスリートの身体を診てきた自然整体院「エイド・ステーション」(名古屋市名東区)の増田院長に聞いてみました。
RJ : そもそも筋肉ロックとはどのような状態なのですか?
エイド増田 : 筋肉に過剰な負担がかかったとき、筋肉を保護するために収縮したまま戻らなくなる生理的反応のことです(拘縮ともいう)。
RJ : どのようなときに筋肉ロックが起こるのですか?
エイド増田 : 筋肉ロックの原因は多岐にわたりますが、ランニングのような繰り返し動作による負担から生じます。筋力不足やエネルギー不足があるとロックを起こしやすいですね。
RJ : 筋肉ロックを放置するとどうなりますか?
エイド増田 : 筋肉ロックによる悪影響には大きく4つあげられます。以下、順を追って説明します。
<悪影響その1> ランニング障害の原因に。
主動筋と拮抗筋(例えば大腿四頭筋とハムストリングスなど対になる筋肉)の伸縮バランスの不均衡から、持続的収縮により血管が圧迫され、酸欠による炎症を起こし痛みが生じます。 腸脛靭帯炎、鵞足炎、坐骨神経痛、アキレス腱痛、足底筋膜炎など、ほとんどのランニング障害の大元の原因は筋肉ロックにあるといえるでしょう。
<悪影響その2> ランニング動作の妨げに。
筋肉の「伸びる・縮む・緩む」がじゅうぶんに機能しなくなり、関節の可動制限が生じます。わかりやすくいえば「ストライドが狭くなる」「腰が落ちる」などですね。
<悪影響その3> エネルギー産生が不調に。
筋肉ロックとはつまり、筋肉内の血管が圧迫され、血行が滞ることに他なりません。この結果、ATPというエネルギー通貨の産生がうまくいかなくなり、酸素不足や糖不足を招きます。
「30kmの壁」という言葉を知らないフルマラソン経験ランナーはいないと思いますが、その大きな要因が筋肉ロックです。血管という「道路」が筋肉ロックにより滞るため、走るために必要な物質がしかるべき場所に届きにくくなる・・・と考えればイメージしやすいかもしれません。
<悪影響その4> 股関節のアライメントが不適切に。
大腰筋や臀筋などの短縮により大腿骨の位置不良を起こします(股関節の詰まり、大転子の位置不良)。具体的には以下の写真を見てください。 写真①は良好な状態。関節周りに余裕があるため可動域が広くとれます。
写真②は股関節が詰まった状態です。可動域が狭くなり、ランニングフォームの乱れや力伝達の低下につながります。
RJ : 筋肉ロックは解消できるのでしょうか。
エイド増田 : エイド・ステーションの新筋肉療法は、「筋肉ロックの解消」に特化しています。筋肉ロックが解消されると、ランニングにおける上記のあらゆる問題が一挙に解決へと向かうでしょう。 ・・・以上、筋肉ロックについて聞いてみました。気になるエイド・ステーションの施術方法ですが、バキバキ音が鳴るような激しいものとはまったく異なります。ストレッチに似たとてもスローな手技で、筋肉のロックをゆ〜〜〜っくり解放していくイメージ。気持ちよくて眠くなるほど。
増田院長はランニング歴26年のトライアスリート&市民ランナーでもあり、ランナーの気持ちをよく理解しています(ランナーに特化した施術コースあり)。院長の元には始めたばかりの初心者からレース上位を狙うエリートまで、幅広い市民ランナーが訪れています。
「痛みがなかなか改善しない」「なんとなく違和感がある」「パフォーパンスアップしたい」「レース前に体のコンディションを整えたい」など、来院の目的もさまざま。少しでも興味が湧いたら、いちどメールか電話で問い合わせてみてはいかがでしょうか。
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