2013 スズカ8時間エンデューロ秋SP vol.2<レース>篇。
vol.1<快感と恐怖>篇よりつづく。
前夜からの雨でウェッティだった路面も、スタート時刻が近づくにつれ次第にドライな状態へと好転。スタートグリッドには選手たちと色とりどりのバイクが続々と集結し、午前8時、ついに長い戦いの火蓋が切られました。
鈴鹿サーキットの国際レーシングコースは1周約5.8km。ここを通常の逆回りに走ります。ちなみにF1のコースレコードは2006年にミハエル・シューマッハが出した1分28秒954。
バイクでも速い選手だと7分台。あっという間に一周して帰ってきます。全選手がひと回りすると、俄然ピット周辺が慌ただしく活気づいてきました。
タイムの計測は足首に巻くタイプのタグで行います。次の出番の選手がどこにいるか分かるようにFUNRUN758のノボリを掲げました。
スタートから50分、ついに私の出番が。計測タグを受けとり、ピットロードを抜けて本コースに入った途端、オラオラオラララ〜〜と心の中で何かが弾け、小学生の頃以来となる自転車での全力疾走を敢行。
が、シケインまでの上りで早々に失速。ファミリー部門の幼稚園児にも抜かれる大失態を犯してしまいました。
それでもなんとか立て直し、今度は冷静に西ストレートからスプーンカーブへの上りを攻略。あとは爽快な下り基調のライドへ。
中には、ふなっしーのように「ヒャッハアアァァァ!」と叫びながら走っている選手も。マナー違反ではありますが、叫びたくなる気持ちがよくわかるほど爽快でした。
そしてダンロップカーブから第1コーナーまでの長い下りへ。vol.1でも触れましたが、コース中もっとも快感と恐怖が交錯するポイントです。
スピード感に陶酔しそうになる自身をなんとかコントロールしつつ、中央寄りに斜行しないよう注意も払いながら約1kmにおよぶ下りを楽しみました。
第1コーナーを過ぎると、ホームストレートからシケインまで再び上り。2周目はさすがにキツく、ピットに戻ってバイクから降りると脚がカクカクと痙攣していました。
待機時間はチームメイトを応援したりブースを物色したり。チームで参加するのはランニングの大会と同様に楽しいものです。
昼12時前、ついに4時間耐久の部が終了。結局、3回(×2周)出番がまわってきました。合計約35kmほどのライドでしたが、じゅうぶん満足感を味わえました。初めてのバイクレースはじつに楽しく、やみつきになりそうです。
結果、FUNRUN758ハイパーチーム(4時間ロード部門)は314チーム中97位、FUNRUN758ネクストチーム(4時間男女混合)は91チーム中67位と、まずまずの成績をおさめることができました。
ただ一点、バイクを運ぶためにどうしてもクルマの運転が必須となるため、打ち上げでビールが飲めないのはストレスでした。
それは冗談として、また機会があればぜひ参加したいと思います。