一般週刊誌がマラソン大会の立ちション問題を取り上げる。
主催者がいくらトイレを増やそうとマナーを呼びかけようと、マラソン大会では立ちションランナーが後をたちません。今週、くしくも週刊朝日と週刊ポストの2誌がマラソン大会(東京マラソン)の立小便問題について取り上げていました。
じつはそのうち、週刊朝日さんから電話取材を受けました。以前より何度か名古屋RJで立ちション問題を取り上げているため、記者の方のアンテナに引っかかったようです。
かつて東京マラソン2008に出場した際、新宿ガード下で立ち小便の湯気を思い切り吸い込んでしまったことがあり、当時のトピックにもその様子を書きました。
それを見た記者の方が「そのくだりを引用したい」とのことでしたので、僭越ながら条件つきでOKを出しました。
その条件とは、「東京マラソン批判ありきの記事ならNG」であること。なぜなら立ちション問題はあくまでもランナー個人の資質に帰する問題であり、(基本的に)主催者に責任はないと考えるからです。
完全な都市型コースの東京マラソンは隠れる場所が少ないため、立ちションランナーに関してはむしろ他大会より比較的少ないのではないか、ということも伝えました。
電話で記者の方がお約束していただけたので取材協力OKのお返事をさせていただきました。
そして該当号の発売日、さっそく記事をチェックすると・・・「TVには映らない 東京マラソン 立ちションで臭気モウモウ」のタイトルが。
刺激的なタイトルからして「やはり東京マラソン批判が目的だったのかな?」とイヤな予感がしたのですが、読み進むとマラソン大会における立ちション問題を冷静にとらえており、主催者側の努力や他大会の状況も取り上げるなど、バランスのとれた構成でまとめられていて好印象。
私のセリフ部分にも、もっとも主張したい「(立小便は)快く応援してくださる地元の方々を傷つける失礼な行為」という文言をしっかり押さえてくださっていました。
ともあれ、マラソン大会の立ちション問題が一般誌に取り上げられること自体、私たち市民ランナー(とくに男性)にとって「恥」以外のナニモノでもありません。
私たちランナー自身が声をあげて立ちションランナーを厳しく追い詰めていかないと、いつまでたってもマラソン大会から“犯罪者”を撲滅できないでしょう。