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ランニングは「手段」?「目的」?
ランニングを始めたきっかけ。ほとんどの人は「ダイエット」「運動不足解消」「医師の勧め」など、「健康のため」という理由が大半を占めるのではないでしょうか。しかしランニング習慣が身についてしばらくたつと、いつの間にかその目的を忘れていることに気づきます。
そうなればしめたもの。もはやあなたは立派なランナーだといえるでしょう。「◯◯のため」に走っているうちは、ランニングは単なる手段。走ることがまるで苦行のように感じてしまいます(ただし「ビールのために走る」は例外です)。
「ランニング=手段」の域を出ないまま走ることからフェードアウトしていく人。きっとかなりの数にのぼるのではないでしょうか。
じつは私がそうでした。ランニング習慣が身につくずっと以前、ダイエットのために走っていた時期がありました。しかしその当時はランニングを趣味として取り組む気など微塵もなく、ただ脂肪燃焼の一手段として走っていたに過ぎません。
もちろん、市民が参加できる「マラソン大会」なんてものがこの世に存在していることもまったく知りませんでしたし、当然、RUNNETなどありません。というかインターネットもほとんど普及していませんでした。
つまり「ランニングの楽しさ」に関する情報がまったく入ってこなかったわけです。しかし、当時も各地でマラソン大会は行なわれていたはずですし、たくさんの走友会やランニングクラブも活発に活動していたはずです。
結局、ランニング本来の魅力に目覚めることなく、3ヶ月もたたないうちに走ることからフェードアウトしてしまいました。
あの当時、周囲にランナーがいていろいろとランの魅力を教えてくれたとしたら・・・。私の市民ランナーとしてのキャリアはもう少し早く始まっていたかもしれません。
逆にいま、まさに「健康のために走り始めた」人が身近に現れたら。あなたはどんな言葉でランニングそのものの魅力を伝えますか?
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