初フルを控えて故障者続出!ナゴヤで何が起きているのか!?

いよいよ来月に迫った「マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知2012」。メインイベントであるウイメンズマラソンの影響で、名古屋の街を走る女性が飛躍的に増えました。しかし、盛り上がるランニング熱とは裏腹に、一方では深刻な事態が広がりつつあるようです。 womens_marathon2.jpg 深刻な事態とは大げさでした。すいません。しかし、「女性ランナーの故障者が続出している」のはどうやら事実のようです。 ウイメンズマラソン(フルマラソン)は、言うまでもなく参加者15,000人全員が女性。それはともかく、その半数近い数が初心者(初フル)」という、従来のフルマラソン大会ではありえない選手構成となっています。 フルマラソンレースを走ったことのある市民ランナーなら誰もが経験すると思いますが、初フルというのは楽しみよりもむしろ「不安」が先に立ってしまうもの。 私は数年前の長野マラソンが初フルでしたが、エントリーしたその日から、どれだけ仕事が遅くなっても、多少熱が出ていても、何かに駆り立てられるようにほぼ毎日走っていました。 その挙句、足底を傷めてスポーツドクターのお世話になる始末・・・。ですからいま、ウイメンズを控えて不安を抱えている方々の気持ちがよーくわかります。 さいきん名城公園で、初フル(ウイメンズ)への焦りからオーバートレーニングに陥り、脚の痛みでついに走れなくなり泣いている方がいたそうです。 もちろん痛みで泣いているわけではなく、自分自身へのふがいなさに対して涙を流していたのでしょう。そういう人は心から応援したくなります。ぜったいゴールしてほしいです。 一方、ろくに初フルの不安を感じることなく、練習もせずにただ「歩いてもゴールできるんでしょ。ティファニー楽しみ〜♡」なんて余裕をかましている人が、たぶんいないと思いますがいるかもしれません。 そのような人は、レース終盤みっともない姿を公然とさらし、「五輪選考会」の権威を汚すだけなので今すぐ出場辞退していただきたいというのが本音です。 なぜならマラソンは、通常のお遊びイベントとは大きく異なる落命リスクが高いスポーツ競技会なのですから。 さて、いつものように話がそれました。冒頭で触れたように、ウイマラがらみの故障者が本当に増えているようです。私の周りだけでも両方の手指ぐらいの方(フル経験者含む)がなんらかの不調を訴えています。 自然整体院エイド・ステーションの増田院長に伺ったところ、今年に入ってから女性患者が格段に増え、そのほぼ100%がウイメンズマラソンへの出場を予定しているそうです。 AidStation001.jpg 故障でエイド・ステーションに来院する人たちは「過去にたいした運動歴も無く、ダイエット目的などで走り始めたらハマったという方が多い」のが特徴だそう。 このため、長年の運動不足で「カラダ、とくに股関節が固く、ランニングに不向きな状態」から走り始めてしまっているのだとか。ううむ、なるほど。 「故障した皆さんに共通するのは『まさか自分がこんな風に身体を傷めるとは思わなかった。』と言われることです。ランニング(に限らずどのスポーツも)は故障や怪我と背中合わせだということを、もっときちんと知る必要があると感じます」とのこと。納得です。 もう一つ故障するパターンがあると増田院長。「レースへの過剰参加が挙げられます。要は、レースにしても練習にしても、脚にダメージを受けて回復しないまま次の負荷をかけることで疲労が蓄積し、故障へとつながっていってます」・・・ドキ!昨秋、ひと月でフルマラソン3連チャン走った挙句にヒザを壊した私には耳が痛い話です。 最後に、普段から気をつけることと対処法を伺いました。 1.ランニングは故障や怪我がつきものであることを知り、走ることと同じくらい身体の状態の把握やダメージの回復に気を配る。 2.しばらく運動から遠ざかっている人が走るのであれば、事前に身体の状態を専門家に診てもらってアドバイスを受ける。 3.普段の練習よりも格段に負荷が高くなる大会への参加に対してもっと慎重になる。(毎週レースなど論外です。) ・・・なるほど。いいですか皆さん、毎週レースなんて論外ですよ!・・・はい、反省します。 ■自然整体院エイド・ステーションはこちら