RUNNET「大会レポート&評価」で大会選びを楽しもう。

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エントリーが集中する大会だからといって、すべてが「良い大会」とは限りませんし、その逆もしかり。むしろゆったりエントリーできる大会の中にこそ、システマティックな大規模大会ではけっして味わえない「おもてなし」の心が息づいているような気がします。

では、華やかな都市型大会の影に隠れた名大会はどのように探せばよいのでしょうか。それにはやはり「RUNNET」が便利。もっとも情報量が多くて効率的でしょう。

中でも「大会レポート&評価」には参加者の「実感」がストレートに反映されているため、大会選びの際はとても参考になります。私も初めて出場する大会は必ずエントリーの前にチェックして「自分に合っている大会か」どうかを吟味します。

RUNNET「大会レポート&評価」は、大会に参加した人が「参加者案内」「スタッフ・役員」「スタートエリア管理」など、ソフト・ハード両面24項目を3段階で採点し、自由記入欄とあわせて評価するコーナー。

評価点数合計は30点台から90点台まで幅広く、いずれの大会を見てもほぼ実状を反映した点数が出ていると思われます。 ただし評価者数が50人以上でないと点数表示されませんので、中規模以下の大会は点数が出ないことも。

そんなときは評価者のコメントをよく読んで判断します。 エントリーするかどうかの判断基準は以下の通り。あくまでも私個人の基準なので、あまり真に受けないでください。

●90点以上 おそらく、出場したほとんどのランナーが後悔しないレベル。「東京マラソン」や「長野マラソン」のような全国区の大会の他、地方のレースで90点以上獲得している例も少なくありません。ナゴヤエリアでは「いびがわマラソン」が90点台の常連です。 ●80点台 ホスピタリティは申し分ないのに、たとえば「コースがキツい」「交通が不便」など、物理的な面で点数が伸びず90点台に及ばないケースが多いように感じます。天候が悪い場合も若干点数が下がる傾向にあります。ただ、80点台あればエントリーに不安を感じることはありません

●60~70点台 この点数帯は、開催都市の規模によって判断がわかれます。たとえば地方の小・中規模な自治体の大会で70点台あれば、まあ、及第点の内容であるといえます。逆に、たとえば都市圏開催かつその町を代表する大規模大会であるにもかかわらずこの点数帯の場合、人によっては満足できないこともありそう。

●40~50点台 よほどの理由がない限りわざわざ出場しない・勧めないレベル。ただ、なんらかの不可抗力により低評価となっているケースもありますので、自由記入欄のコメントをよく読んで吟味する必要があります。 低評価を真摯に受け止め、後に高評価を獲得した大会も存在しますので、気になる大会はホームページなどをチェックして主催者の「やる気」を推し量ってみてください。

●30点台以下 危険です。「30点以下の大会なんてあるの?」と疑われるかもしれませんが、たしかに存在します。ただし2013年から50人以上の評価数に達しないと点数が表示されなくなったため、こうした“危険”な大会を見つけにくくなりました。「あやしいな」と思ったらエントリーする前によく調べましょう。

今やランニング大会は掃いて捨てるほど存在する時代。本当に良い大会を見つけることが難しくなっています。見た目の派手さや付随イベントに惑わされることなく、より厳しい目で「自分のニーズを満たす大会か」よく吟味してお金をドブに捨てないようにしたいものです。