先日、ランニングしているところをケータイビデオで撮影してもらい、はじめて自分の走りを客観的に見ました。そこに映っていた私のフォームは、腰が落ちた典型的な“おっさん走り”でした・・・。
実際おっさんなんで文句はいえませんが、自分ではビシッとキメて颯爽と走っているつもりだったのです。それだけにショックは計り知れず、「速く走りたい」よりも「カッコよく走りたい」という願望がわき上がってきました。
そんなおり、タイムリーにもトヨタ車体陸上部の髙橋監督とお話しさせていただく機会がありましたので、ズバリ「カッコいいフォーム」になるにはどうすればいいのか聞いてみました。
高橋昌彦監督いわく、「普段から正しい姿勢を心がけていることが、フォーム矯正につながる効果的なトレーニング」になるとのこと。デスクワークのときなどついついラクな姿勢を取りがちですが、そんななんでもない日常こそ意識して背筋を伸ばしていることが大切なんだそうです。
やってみると分かりますが、正しい姿勢って慣れてないとかなり疲れます。 高橋監督のお話でもうひとつ新鮮だったのが、「目の位置を上げる」ということ。けっして上を向くという意味ではありません。
ぐっと背伸び(つま先立ち)して目の位置を上げ、あごを引く。このとき目線は下げず、前方に据えたままです。カラダは自然に前へ倒れていきますから自動的に足が前に出ます。これを繰り返しながら前に進む=走ることにより、ピンッと背筋も伸びてキレイなフォームが作れるうえ、エネルギー効率にすぐれた走りにもつながるんだそうです。
他にもいろいろとランニングやマラソンに関する面白いお話を伺いましたので、おいおいお伝えしていけたらと思います。
さて、高橋監督が指導するのは、名古屋エリアを拠点に活躍する女性エリートランナー、大南博美・大南敬美ツインズ。ご存じの方も多いと思いますが、来年3月で所属チームが活動を満了します。話がテーマから逸れそうなので、この話題については明日以降のトピックで取り上げます。