マラソンで死なないために大切なことは?

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アメリカのデトロイトで行われた市民マラソン大会で、同時に3人も亡くなるという悲劇が起きました。しかも、わずか16分間のうちに立て続けに亡くなったといいますからただ事ではありません。

各社報道によると、悲劇の舞台となってしまったのは「デトロイト・マラソン」。フルとハーフ主体の大会で、2万人近い参加者を集めて開催されました。

異変が起きたのは午前9時過ぎ。20km手前付近を走っていた60代の男性が転倒して頭を打ち亡くなりました。その15分後、ほぼ同じ地点で36歳の男性が倒れて死亡。そのまた2分後にはハーフマラソンのゴール直後に26歳の男性が亡くなりました。

当日の気温は5~7度で、マラソンには最適な気温。救護体制も整っていたそうです。マラソン大会に事故はつきものとはいえ、同時に3人亡くなるなんて聞いたことがありません。いくつかの不運が重なってしまったのでしょうか。

直接の死因はまだわからないということです。 ランニング大会でよく見かけるのがゴール前のスパート。どこかのおじいさんがラストスパートしている姿を見ると「だいじょうぶかな」とヒヤヒヤしてしまいます。

ラソン中に倒れないためにできることはただ一点、「無理しないこと」。ただ、とくにフルマラソンでは自分の壁を3枚ぐらい超えないとゴールできませんから、「無理」の見極めが非常に難しいのも事実です。

少なくとも「意識がもろうとしてきた」とか「胸が激しく痛む」といった場合はアウトでしょう。一方、「全身の筋肉が鬼のように痛い」というケースは、誰でも同じですからレースを続行するべきです。

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