NYCマラソンの感動ニュースで感じた違和感の正体。

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ヤフーニュースに上がっていた『米マラソンで倒れた男性 順位二の次の“助け合いシーン”に感動の声「プライスレス」』という記事。NYCマラソン(11/7開催)でゴール直前に倒れた人がいて、見ず知らずの選手たちがその方を抱えて歩かせ、完走を助けたという記事です。「感動した!」という話ではまったくなく、2つの点が気になりモヤモヤしてしまいました。

まず1点目は、この記事を書いた人はきっとランナーではなく「マラソン大会に出たことがないんだろうな」と推察されること。なぜでしょう?それは見出しや本文で出てくる「自分の順位は二の次で」という表現。

仕事先などの雑談でマラソン大会に出場したことを話すと、非ランナーの方は決まって「何位だったんですか?」と順位を訊ねてきます。違和感おぼえますよね。 私たち市民ランナーの間では「タイム」を問うことはあっても、まず「順位」は訊ねません。順位が話題になるのはごくごく一部のエリート市民ランナーだけでしょう。

ということで、このニュースを書いた人はランナーでなく、少なくともマラソン大会とは無縁であることが推察されるのです。「だから?」と言われればそれまでですが・・・。 以上、1点目は半分冗談のどうでもいい話ですが、気になったこと2点目は少し真面目な話です。

というかこちらが本題。 いかにも感動ストーリーとして取り上げられていますが、果たしてそうだろうか?とモヤモヤ感がぬぐえません。

それは「レース中に倒れている選手をむやみに動かしていいの?」という疑問です。このニュースの場合、倒れた選手はゴール後にお礼を述べているので感動ストーリーとして成立しました。結果オーライ。

しかし一般論として、もし脳卒中などで動きがおかしくなっていた場合、動画のようにむりやり起こし、強引に歩かせるという行為は極めて危険ではないでしょうか。なぜ素人が「大丈夫だ」と判断できるのでしょうか。

みなさんはどう思いますか?ドクターなど専門家の意見をお訊きしたいですね。

米マラソンで倒れた男性 順位二の次の“助け合いシーン”に感動の声「プライスレス」