全国的にクマ出没ラッシュ!6月だけで2つのマラソン大会が中止に。

人間の生活圏で野生のクマが目撃されるケースが相次ぎ、6月に入って2つのマラソン大会が中止に追い込まれました。山間部が近いマラソン大会やトレラン大会関係者は心配の種が尽きないようです。 kumadon01.jpg 今月に入り、各地でクマ目撃情報が多発。ざっとあげるだけでも、栃木の那須ハイランドパーク正面入口付近(17日)、日光市足尾行政センター付近(17日)金沢市内の住宅地(16日)北海道立野幌森林公園周辺(14日)長野県長野県山ノ内町の民家(14日)山形市の山形聾学校敷地内(6日)・・・と、頻発していることがわかります。 不謹慎ながらちょっとほのぼのしてしまったのは広島のケース(12日)。なんと動物園内を野生のツキノワグマの子どもが歩いていたということで、人間はもちろん園内の動物たちもさぞや驚いたのではないでしょうか。ちなみにゾウさんの近くにいたそうです。 そんななか、クマ出没によって中止に追い込まれたマラソン大会も。1つ目は9日に開催予定だった「第15回勝山恐竜クロカンマラソン」。実は同大会、2010年にも同じくクマ出没情報が相次ぎ中止となった過去があります。たとえ恐竜でもツキノワグマには敵いません。 2つ目は、北海道札幌市厚別区で15日16時スタート予定だった「第2回夕焼けまらそん」。北海道新聞によると、当日午前中に会場近くの遊歩道でクマ目撃情報があり、スタート数時間前に急遽中止を決めたとのことです。 日本ではマラソン大会中に選手がクマに襲われたケースは聞いたことがありませんが、海外では死亡に至る事故も起きています。 トレランレースはもちろん、山間部を走ることの多いウルトラマラソンで熊鈴の携行を促している大会は少なくありません。 最終的には自分の身を守れるのは自分だけ。レース中、できる限り“独り旅”になる局面を避けるなど、自己防衛に努めたいものです。