年末あたりから、ランナー仲間の間でインフルエンザに罹る人が増えています。ランナーはフルマ
ラソンの後など、著しく免疫力が低下してウイルスにつけこまれやすくなるため、一般の人よりもむしろ警戒が必要です。
国立感染症研究所によると、ナ
ゴヤエリアでは愛知県と
岐阜県に警報レベル(三段階の一番下)に達している
自治体(保健所)が複数発生している模様(1/11日現在)。これから本格的な流行に発展する恐れがあります。
インフルエンザの主な感染経路は「咳やくしゃみの際に口から発生する小さな水滴(飛沫)」(
厚労省)。この「飛沫をできるかぎり浴びない」ことが感染防止の基本。
厚生労働省は「人混みを避ける」「不織布製マスクを着ける」などの対策を推奨しています。
しかしながら私たちランナーは
マラソン大会に出場する以上、人混みを避けることはできませんし、マスクを着けて走ることも現実的ではありません。
レースでは不特定多数の人が密集し、通常より激しく呼吸します。前や横を走っている選手が何らかのウイルスを持っていれば、そのウイルスたっぷりの飛沫を思いきり吸ってしまうことになります。
![1114_hyoushi-529ee.jpg](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/r/run-off/20230315/20230315175557.jpg)
おまけに走れば走るほど体力を消耗して免疫力が低下し、ますますウイルスの餌食になりやすくなるというわけ。
インフルエンザウイルスから見れば、
マラソン大会のフィニッシュ会場は弱った獲物(ランナー)がうじゃうじゃいる天国のような場所だといえます。
そこで(ささやかな抵抗かもしれませんが)大事なことは、「
フィニッシュしたら速攻で着替える」こと。
よく友人や家族のフィニッシュを待つため、自分がゴールした後、ウェアが汗で濡れたまま待ち続ける人がいます。これはインフル予防という観点から見たら「最悪な行為」といえるかもしれません。
なぜなら、走った直後で
疲労困憊している上に汗冷えも加わることで免疫力の低下に拍車をかけ、ウイルスの攻撃をかろうじて防いでいた体の防衛線を突破されかねないからです。
インフルが流行っているこの時期ばかりは、仲間とレースに参戦する場合、「
ゴールで待っていないで、先に着替えて」とお互いを思いやる気持ちが必要ではないでしょうか。